FX初心者が失敗しないために最低限知っておきたいやり方やおすすめの手法


あなたは、FXに何らかの興味があって、この記事を開いてくれたのでしょう。もし初心者なら、「失敗しないFXのはじめ方が知りたい」と考えることは当然のことです。あるいは、「どんなことに注意してFXをすればいいのかが、いまいちわからない」「本当にFXで稼げるのか」という疑問を持たれているかもしれません。

ここでは、FXの初心者が、相場の荒波にのまれてしまわないために、必要最低限の情報をお伝えします。ただ、一つ認識しておいてほしいのは、FXはもちろん、株などの、その他の相場でも、100パーセント勝てるものはないということです。それ認識するのが、まず出発点です。それを認識できれば、失敗に備えることもできるようになります。そのうえで、なるべく資金を減らさず、大きな利益を経験や知識で勝ち取っていくものなのです。

ですから、トレーダーというと初心者はどこかスマートなイメージを持ちがちですが、本当に稼いでいるトレーダーは、小さな失敗をいくつも繰り返したうえで、大きな利益を得るというような、結構泥臭い行為を繰り返しています。それでもFXに興味があるなら、この記事を読み進めてみてください。きっと、あなたのトレードの一助になるでしょう。

1.初心者でもわかるFXのやり方講座|初心者の為の基礎知識


この章では、本当に右も左もわからない初心者にために、FXとは何かということや、やり方の手順などについて解説しましょう。

1-1.FXで初心者向けの通貨とは?

FXには様々な通貨ペアがあります。「米ドル/円」「ユーロ/円」「ユーロ/米ドル」「豪ドル/円」「ユーロ/英ポンド」などなど。一体どれを取引するのがいいか、非常に迷うところです。けれど、あなたがFXの初心者であったり、まだ十分に熟達していなかったりするなら、まずは「米ドル/円」から取引してみることをおすすめします。

「米ドル/円」略してドル/円の通貨ペアをおすすめする理由として、他の通貨ペアと比較しても変動率(ボラティリティ)が低いということが挙げられます。あなたがスリルを求めてFXをしたいなら、ドル/円はあまり期待に応えてくれないかもしれません。けれど、じっくり相場を学びたいと考えているなら、絶好の通貨ペアです。株で言えば、安定した大型株に相当する通貨ペアと言えるでしょう。

また、日本に住んでいるなら、情報を得られやすいということもドル/円の取引をおすすめする理由の一つです。ドル円であれば、何か動きがあった時に、真っ先にニュースや新聞で取り上げられるでしょう。マイナーな国の通貨であれば、自分で動いて(調べて)情報を得る必要があります。

1-2.FXのやり方5つ|初心者におすすめの方法は?

FXで利益を出す方法を、分類すると5つに分けられます。その基準はどのくらいの時間、その通貨を保有するかで分けます。保有期間が短いものから紹介すると、「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」「中期トレード・長期トレード」「スワップトレード」となります。

あなたが初心者なら、まずはスイングトレードから始めるのをおすすめします。
5つのやり方等の詳細は、以下の記事で紹介しています。おすすめの取引時間などについても触れているので、参考にしてみてください。

FX取引の仕組み|初心者が失敗しないで始めるための資金・やり方等の基礎

1-3.初心者が迷うFXの資金と投資科はいくら?

FXではどれくらいの資金があればいいでしょうか? 答えは、あればあるに越したことがないけれど、5万、10万程度の資金でも十分参加できるとしか言いようがありません。

資金があればあるだけいいのは、そのぶん余裕を残せるからです。たとえば、資金を三分割して、通常の取引は全資金の1/3のみでやるなどのルールがあれば、予想外の相場の動きにも対応しやすくなりますし、一気に資金をなくすという可能性を減らせます。

また、まったくの初心者なら、FXで投資するのに、資金だけでなく投資料(手数料)なども多くとられるのではないかと考えているかもしません。しかし、実はFXでは手数料や投資料などといったものは一切かからないのです。なぜそんなことができるのでしょうか? その秘密を知りたければ以下の記事を読んでみてください。

FX手数料はなぜ無料なのか?|スプレッドの仕組みや安い業者を徹底比較!

2.FX初心者の稼ぎ方|資金が少ない人向け


投資とは、余剰資金でやるものです。決して普段の生活で使うお金を、投入するようなものではありません。とすれば、初心者の多くはまだ投資に使える資金が、少ないのではないのではないでしょうか。ここでは、主に資金が少ない人向けに、どういった考えでFXをしていけばいいか、どう稼いでいけばいいかを解説していきます。

2-1.FX初心者の稼ぎ方|まずは少額から

あなたがFXに多くのお金を投入できる状況だったとしても、まずは少額からFXを始めるといいでしょう。心構えのようなものに、あなたはあまり興味がないかもしれません。けれど、あなたの心の状態が、FXをはじめとした投資には、ものすごく影響してきます。

FXに大きなお金を投入するということは、欲を出すということです。欲は判断を狂わせます。商売を例にしてみると、お客からお金をむしり取ってやろうと考えてお店を出しても、最終的には潰れてしまうことは目に見えています。儲けたいならまずお客さんに、満足してもらって支持してもらわなければなりません。お客さんにとっても、自分にとっても、気持ちのよい綺麗な商売するということが、長期的な利益につながっていきます。それには時間がかかっても、確固たる土台を築かなくてはなりません。

話をFXに戻してみましょう。FXも商売に似ているところはあるものの、お客さんという概念はありません。では、先に挙げた商売のように、長期的に稼ぐには、どういう心構えが必要でしょうか。それは儲けに注目するのではなく、綺麗な取引をするということに視点をあわせることです。綺麗な取引とは、自分の決めたルールを守り、自分のイメージ通りに取引するということです。たとえそれが儲けに繋がらない損切りであっても、自分が描いたシナリオどおりに取引することが、どんな状況であれ結果的に利益を出すことの基本になってきます。

しかし、いきなり儲けてやろうと高額な資金でFXを始めれば、綺麗に取引することなんて、とても意識できなくなってしまうでしょう。なりふり構わず利確し、損をするのが嫌で損切りもできないような取引になってしまいがちです。仮にビギナーズラックで、たまたま儲けが出たとしても、それは意識や技術がともなっていない儲けです。そのわずかな利益は、最終的には失ってしまう可能性が高いと言えます。

ですから、まずは少額から始めて、大きな資金を扱っても型が崩れないようになることが初心者には必要なのです。なお、初心者にまず覚えて欲しい損切りの重要性は、以下の記事で解説してます。相場で儲けるには、何より大損しないということが大切です。そのための、損切りの考え方について解説しています。

損切りとは?本当の意味や株・FXでの目安やタイミング、ルール設定を解説

2-2.FX初心者の為の基礎知識|テクニカル分析

FXの稼ぎ方として、テクニカル分析を使うことが一般的です。テクニカルとは、価格がどのように動いたかを図にして見やすくしたものと考えるとわかりやすいでしょう。

FXに限らず相場の値動きは、取引している人々の心理状況を反映したものだと言えます。人類の歴史も、人間の大衆心理を反映したものでしょう。恐怖や怒りが戦争を引き起こし、その悲惨な経験や記憶が平和な時をもたらせます。そして、それは繰り返し起こっています。FXの値動きもこれと同じで、群衆心理を映し出し、そして同じパターンを繰り返しています。

過去の値動きからこのパターンを読み解き、それを使って取引を有利に行うのがテクニカル分析です。テクニカル分析にも、様々な種類があります。

テクニカル分析の種類については、以下の記事にまとめています。パターンから、将来価格や値動きなどを分析・予想するテクニカル分析の基礎が学べます。また、テクニカル分析のデメリットなどについても解説しています。

テクニカル分析の種類と特徴|本当は無意味?おすすめの指標・やり方を解説

2-3.FX初心者にオススメの手法

FXの手法といっても、様々なものがあります。けれどそのほとんどの手法は、ある一時期のみ機能するということがほとんどで、状況によって、その手法が本当に有効かどうかは異なってきます。また、現代的な手法は主にテクニカル分析を単体で使う、あるいは組み合わせて使うといったものが主になるでしょう。

その中でも、単純ですが比較的どの相場にも対応でき、他のテクニカル分析とも組み合わせやすいのが、移動平均線を使った手法です。しかし、移動平均線については、誤った考えのもとに使っている方も多く見受けられます。

移動平均線の考え方の基本は、現在価格(ローソク足などが)移動平均線より上の位置(ブル)にあるのか、あるいは下(ベア)にあるのかを見ることです。これにより、現在の相場が総体として強気なのか、弱気なのかを計測し、そのうえで、他のテクニカル分析と組み合わせて勝率などを上げていくのです。移動平均線の基本的な知識や、移動平均線を使った手法などについては、以下の記事が詳しいです。ぜひ目を通してみてください。

移動平均線とは|FXでの使い方や設定値と厳選した手法をわかりやすく解説

3.FXの危険性とレバレッジ設定


FXで一番やってはいけないことは、何だかわかりますか? それは、大損を出すことです。小さな損なら、取り返すことが可能です。しかしたった一度、大損して資金を失ってしまえば、取り返せる確率は大幅に低下します。大損をしないためには、FXにはどんな危険性があるのかを知っておく必要があるのです。そこで、この章では初心者のために、FXの危険性やレバレッジ設定について解説します。

3-1. FXのリスクを知れば管理できる

FXや投資の初心者で多いのが、自分の予測は絶対に当たると考えて、儲けることばかりに目がいき、リスクに関しては全く考えていないということが挙げらます。たとえば、長い旅に出るとして、道中にどんな危険性があるかを知っていれば、それに備えることができます。

とはいえ、危険性やリスクがまるでないかのように取引する人もいて、一時期大きく稼ぐことも珍しくありません。こうした事実が初心者を誤解させがちです。自分にも同じように取引できて、一瞬で大きなお金を稼げるのではないかと。

もちろん、その可能性はあります。けれど、こうしたやり方は、ガードをまったく知らずに、ボクシングの試合に臨むようなものです。相手に恵まれれば、腕を振り回して力任せに打ち負かすこともできるでしょう。けれど、そうした勝ち方をずっと続けていくことは困難です。

ですから、FXの取引で長く生き残ろうと考えるなら、リスクを知りそれに備えながら取引することが重要です。FXで危険な8つのリスクを知りたいなら、以下の記事が参考になるはずです。リスクを知らずに、手を出して後で後悔しないためにもぜひ目を通してみてください。

FX危ないリスク8つ|初心者を狙う危険な落とし穴とリスク管理・回避方法

3-2. FXで危険なのはレバレッジ設定

上記でFXのリスクを紹介しましたが、その中でも初心者が誤解しやすいリスクがレバレッジです。レバレッジとは、少ない資金で大きなお金で取引できる仕組みのことです。

このレバレッジの大きさがFXの魅力にもなっていますが、レバレッジを大きくかけるということは、リスクも増大しているということです。もちろんレバレッジはゼロにも設定できますが、初心者ほど安易に大きなレバレッジに設定しがちです。レバレッジについての基礎知識を一通り学びたければ、以下の記事を参考にしてみてください。

レバレッジとは|意味やレバレッジ効果の例、計算式などをわかりやすく解説

4.FX初心者におすすめの本と勉強方法


FXを学ぼうと思ったら、まず思い浮かぶのが本です。けれど本を使って、どういうふうに勉強していけばいいのでしょうか。この章で解説します。

4-1. FX初心者の本の選び方

FXを学ぼうと思ったら、まず本をあたるというのは正しい選択の一つです。私自身、何百冊と相場関連の本を読んできました。

しかし、その中で本当に役立ったと感じるのはほんの一握りです。駄本をつかまされるたびに、多くの時間を無駄にしてきました。本を選ぶときに、指標となるのは「かんたんに儲かる」などと甘い言葉で誘っているものは、あまり役に立たないことがほとんどでした。今ではスマホなどで簡単に情報を集められるので、その著者にどんな実績があるのかを調べてみるのも有効でしょう。

てっとり早くFXの良書について知りたいと考える方は、以下の記事を参考にしてみてください。中には株式などFX以外の本についても紹介していますが、それはそれだけ応用範囲が広いということです。

FXおすすめ本11選|本気で投資で稼ぎたい初心者が最低限おさえるべき書籍

4-2. FXの勉強の仕方とは

FXを勉強するには、もちろん実戦経験が不可欠です。けれど、何も知識がないままに、取引を繰り返せば、資金がいくらあっても足りなくなるでしょう。

ですから、私のおすすめはまず一冊の優れた本を徹底的に学び、その知識を実際の取引で実施してみて、結果の検証を繰り返すことです。一見面倒くさいように見えますが、それが最も効率のいい方法の一つだと考えます。以下の記事では、こうしたFXの勉強方法について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

FXの勉強方法|勉強すれば勝てる?勉強の仕方やおすすめ本を考えるブログ

5.おわりに|FX初心者は自分の失敗談から学べ


FXで思い通りにいかないと、多くの人は感情的になってしまいます。けれど、取引がうまくいかなかくて損切をしたときこそ、チャンスなのです。その失敗経験から学ぶことができれば、その失敗談が財産になっていきます。

けれど大抵の人は、ただ腹を立てるだけでそこから学ぼうとはしません。失敗から学ぶ態度があるかどうかが、FXで長く生き残れるかどうかに大きく関わってきます。

人によって違うのかもしれませんが、FXの目的は競馬のように、喜怒哀楽を感じることではありません。損失を小さくし、利益を大きくし、最終的に財産を残すことです。その目的を忘れなければ、一時期の失敗に感情的になることなく、淡々と学んでいくことができるのではないでしょうか。

なお、何も自分が失敗しなくても、他人の失敗から学ぶこともできます。FX市場は、日夜、多くの敗者を生み出しています。そうした他人の失敗から、学びたいなら以下の記事が役立つはずです。ぜひ自分が大失敗しないための、助けにしていただけるとうれしいです。

誰にも言えないFX失敗談|失敗例・大損から学ぶ成功のためのまとめ