FXおすすめ本11選|本気で投資で稼ぎたい初心者が独学で学ぶための書籍


FXや株式取引などで勝てないときに、多くの人は書籍から知識を得ようとします。でも、書店に行っても投資やFX関係の本があふれていて、どの本を読めばいいのか分からなくなって途方に暮れてしまいます。また、投資関係の本は本気で役に立たないものも多く、時間をかけて本を読んでも無駄になるどころか、正しい成長という意味でマイナスになってしまうケースもあります。

そこで、この記事では、読みすぎていちいち数えていませんが、ゆうに100冊以上は投資関係の本を読んできた著者が、実際にFX取引に役立った書籍を出し惜しみなく紹介します。ここで紹介した本をすべてを読めとは言いませんが、解説を読んでピンと来た書籍にはぜひ目を通してみてください。必ずあなたのプラスになるであろうことはお約束します。また、あなたの状況に応じて、どの本を優先して読めばいいかという、FXのおすすめ本ランキングも掲載しています。

■目 次■

1.FXで本気で勝ちたい人はどんな本を読む?2019年版


FX取引をこれから始めるときに、まず目を向けるのは本かもしれません。また、最近FXでの取引がうまくいっていないなと感じて、自らの投資行動を振り返るためにも書籍は大変有効です。けれど、投資関係の本は、何を読むか以上に、何を読まないかということが非常に大切です。その理由をまず解説します。

1-1.FXの本はで売れてるから良書とは限らない

本を探すときの指標として、多くの人はランキングやベストセラー本を参考にします。読書が好きな私も、ランキングで本を探すことも多いです。けれど、FXや投資の本に限っては、決してランキングをあてにはしません。なぜなら、売れているから、わかりやすいから、新しいからという理由で、投資の本を読むと、無駄な知識を得ることにより、自分の投資行動のマイナスになることが多々あったからです。

あなたが手にとった本の著者は、どれくらいの実績があるでしょうか? 過去に稼いだ実績はあるけれど、その手法は今も通用するものでしょうか? そうした見極めができずに、安易に本を信用して取引すると、資産が増えるどころか大きな損失を出してしまうこともあります。実際はロクに取引していないのに、投資本を書くことによって生計を立てている著者も多く存在するのがこの業界です。

1-2.FXや投資の出版社パンローリングは良書が多い

投資関係で、比較的おすすめなのはパンローリングという出版社が出している本です。主に海外の翻訳本を発刊しており、一般的な書籍に比べると値段も高いものが多数ありますが、実際に読んでみるとそれだけの価値を感じるものが多かったです。

ただし翻訳本は、実際に海外で発刊されてから数年経って、ようやく日本で発売されるものが多いです。その間に、相場の状況は変わっているかもしれません。ですから、特に手法を紹介したような本は、現在もそれが有効なのかをよく吟味して、読み始めることをおすすめします。

2.本気で稼ぎたい人のためのFXおすすめ本11選

では、いよいよFXで上手に取引するために有効な、厳選した11冊を紹介します。どの本も読んで損のないものばかりです。ここでは、比較的読みやすい本から挙げていきます。

2-1. 『〈新版〉本当にわかる為替相場』|尾河 眞樹 (著)


FXの取引は、チャートなどを使ったテクニカル分析が中心になりますが、実際に取引するにあたり、為替相場がどんな仕組みで動いているのか、なぜ経済指標で相場が動くのかといった知識を、最低限おさえておくことは必要です。この本は、朝のTV番組『モーニングサテライト』のコメンテーターとしても活躍されている尾河眞樹さんが、FXの仕組みを中心に懇切丁寧に解説されています。

私も最近、自分の知識を確認するために何気なく手に取った本ですが、過去に読んだ同種の本よりもわかりやすく体系だっていました。初心者に少しでもわかるように、説明しようという意思が伝わってくる本です。
特にあなたが初心者で、為替やFXについての全体像や仕組みを知りたいなら、ぜひおすすめしたいです。

2-2.『あなたも株のプロになれる』|立花 義正 (著)


株式投資の取引手法に関する本ですが、その考え方はFXにも十分通用するものです。また、あなたが将来、株式投資もしたいと考えているなら、ぜひ目を通してほしい本です。投資を「当てられるか、外れるか」といったギャンブルのようなものと捉えて、一面的な取引していたのでは、あなたが資産を増やす可能性は低いでしょう。

この本では、著者である立花義正さんの自らの投資人生を追いながら、いかにして当て屋から脱出し、本当の投資家になれたのかが書かれています。相場でうまく取引できるようになるには、どんな練習が必要かということや、実際の取引を示した売買譜も掲載されています。私自身も、現在の取引手法を確立するために、おおいに参考にした本です。

2-3.『デイトレード』|オリバー ベレス 他 (著)


デイトレードというタイトルがついていますが、実際にはFXや株を取引きするための心構えについて、多くのページが使われています。多くの初心者が気づいていないことを的確に表現しています。「トレーディングを成功させる能力とは馬鹿を捜す能力である。本書を読めば、その馬鹿にならないで済むはずだ」など、歯切れのいい文体が魅力です。

デイトレードもそうですが、スイングトレードやスキャルピングを行う際にも、有効な考え方が多数掲載されています。また、現在取引がうまくいっていないという人には、新たな気づきが得られるかもしれません。

2-4.『ツナギ売買の実践』|林 輝太郎 (著)


FXでは、両建て(買いと売りのポジションを同時に持つこと)を使う人も多くいます。この本ではその両建てを使って、上手く売買するにはどうすればいいかということが書かれています。古い本ですが、その内容には、普遍的なものがあります。

あなたがチャートを見て、将来の価格を何となく予測するだけの取引をしているなら、自分の取引に新しい考え方を加えるという意味でもおすすめの一冊です。ただし、FXについて書かれたものではないので、その考え方をFXの取引に置き換える必要があります。

2-5.『 ゾーン — 相場心理学入門』|マーク・ダグラス 他 (著)


FXで本当に稼げる投資家になるためには、何事にも左右されず、淡々と自分に有利になる取引を実行することが不可欠です。こうした心理状況を、この本では「ゾーン」と呼んでいます。

FXの取引で継続的に利益を得ていくには、ゾーンという特殊な心理状況が何より不可欠だと著者は説きます。そのゾーンに入るためには何が必要か、どんな心構えでいればいいかということが詳細に書かれています。

一見相場には関係ないようですが、投資家もスポーツ選手のようなものだと考えればわかりやすいでしょう。スポーツ選手が優れたパフォーマンスを出すには、メンタルを管理することが不可欠です。投資家にも、この真理は当てはまります。

2-6. 『新版 魔術師たちの心理学』|バン・K・タープ (著)


私は、十数年ほど前、株取引で大きく稼ぐか、大きく負けるかを繰り返して、結局資産を減らすということを繰り返していました。そんな状況から私を救った本がこの書籍です。

「魔術師たち」から始まるタイトルで、知らない方はなんだか怪しい本に見えるかもしれません。アメリカでは、飛びぬけた利益を出したトレーダーを、まるで魔法を使っているみたいだということで、ウィザード(魔術師)と呼ぶならわしがあるのです。ですから、わかりやすくタイトルを意訳すれば、「トップトレーダたちの心理学」ということになるでしょうか。

この本では、FXや株式などの取引で有利に立ち回るための「期待値」という考え方や、資金を一気に失わないための「ポジションサイジング」の知識が学べます。あなたが初心者なら、この本の内容を理解することで、一気にその他大勢から抜け出せるでしょう。

2-7. 『シュワッガーのテクニカル分析』|J・D・シュワッガー 他(著)


チャートを読む上での基本書ということで、この本を選択しました。記述は少し古いですが、チャートのことやテクニカルのことを体系だって学ぶには、大変有効な本です。

だたし、この本を読んだからといって恐らくFXで勝てるようにはならないと思います。あくまで、チャートをどう読めばいいのか、皆がどういう視点でチャートを見ているのかという知識を得るためのものと捉えて読んでほしいです。

2-8.『投資苑 - 心理・戦略・資金管理』|アレキサンダー エルダー 他 (著)


この記事で紹介している本の中で、どうしても一冊だけ、おすすめの本をしぼれといわれたなら、ベタですが私ならこの本を選びます。それだけ有名で、有用な本です。

取引をする上での心構えから市場の心理、資金管理や実際の取引手法まですべてにわたって解説されています。ページ数も多く、初心者が読みこなすには、少し苦労するかもしれませんが、できればFXを実際に取引する前に一度は目を通しておいてほしい本です。

相場で損を重ねる人の心理状況が、「アルコール中毒者」に酷似しているという記述など、あなたがFXで損を重ねているなら、この本がブレークスルーのきっかけになるかもしれません。なお、『投資苑2』『投資苑3』も出ていますが、個人的には投資苑の内容を十分理解できたなら、特に必要ないと思います。もちろん、『投資苑』の内容をきちんと理解するための助けになるので、『投資苑2』『投資苑3』もを読むのもアリです。

2-9.『高勝率トレード学のススメ』|マーセル・リンク (著)


取引手法やメンタル、資金管理まで相場で取引するために必要な知識を詰め込んだ本で、読めば総合的な知識が得られます。それだけにかなり分厚い本ですが、今後投資行動を行っていくうえで、非常に勇気づけられる本にもなるでしょう。まるで、自分のお兄さんが教えてくれているようなイメージで読み進めることができます。

私も相場での取引が上手くいっていないときに、この本に出会い、初心にかえることでパフォーマンスが安定してきた経験があります。相場で思惑通りにいかず厳しい状況のときに、ふと見返したくなる本です。あなたにある程度のFX取引の経験があり、今後プロとしてやっていきたいという望みがあるなら一度は手にしてほしい本です。

2-10.『 FX 5分足スキャルピング――プライスアクションの基本と原則』|ボブ・ボルマン (著)


どうなったらエントリーすればいいかや、どこで損切りすればいいかなどが、具体的に記述されていますので、本に掲載されている大量の5分足チャートを眺めているだけでも勉強になります。20pipsの利益を目指しているので、スキャルピングというよりは、デイトレードかなというところもありますが、短期的に利益を得るという意味では有用な本です。

図の多用で少しは緩和されていますが、初心者には比較的難しい内容です。ある程度の取引経験をしてから、読むことをおすすめします。特にスキャルピングで、根拠のない勘だけのトレードを繰り返している人は、短期売買においてルールに従って取引するという実例が学べます。

2-11.『商品相場の技術―相場師の技法と練習法』|林 輝太郎 (著)


上記で紹介した本、「2-4.ツナギ売買の実践」の内容をさらに詳細に解説した本です。商品相場の取引技法について書かれた本ですが、その基本的な考え方は、FXや株式取引にも非常に有効です。著者の林輝太郎さんの著作はほとんど読んでいますが、この本が最高峰といっても過言ではありません。

FXの本ということなら、少々、変わり種ではありますが、私がFXの取引で実際に役に立った本ということで紹介しました。チャートを使った取引で、現在安定的に利益を上げていて、さらにパフォーマンスを上げたい、別の手法を用いてリスクヘッジしたいということであれば、おすすめできる本です。ただし、商品取引の知識がなければ、相当難解な本だということは申し添えておきます。

3.FXおすすめ本の優先度別ランキング/どの順番で読めばいいか


前章では、私がFXの取引において実際に役に立った本を紹介しましたが、あなたの状況しだいでは、すべての本が有効であるとはいえません。なぜなら、現在のあなたのステージに合った本が存在しますし、そこから外れた本であれば理解できずに、結局読むのを投げ出してしまうこともよくあるからです。

そこで、この章では、あなたの状況に合ったFXの本を読んでもらうために、状況別にして優先的に読んだほうがいい本をランキング形式で紹介します。

3-1.FX初心者が最初に読むべき本ランキング

あなたがFX初心者なら、まず、どの本を読めばいいかのトップ3を紹介します。あまり難しくなく読みやすい本をと思いましたが、やはり投資をやるなら『投資苑』は目を通しておいてほしいですね。また、ここに挙げている本は、あなたが投資でカモにされないために、最低限読んでほしい本でもあります。

1. 〈新版〉本当にわかる為替相場
2. 新版 魔術師たちの心理学―トレードで生計を立てる秘訣と心構え
3.投資苑 - 心理・戦略・資金管理

3-2.FXで複数の手法を使いたい人におすすめ本トップ3

あなたが、ある程度FXで利益を上げていて、今後さらにパフォーマンスを上げたいなら、以下の順番で本を手にしてみてください。これまでと違う投資手法を使うときは、新たに口座を作って資金を分けて運用することをおすすめします。そうしておけば、どの手法でどのくらい利益が出たかを、把握しやすいからです。
1. あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録
2. ツナギ売買の実践
3. 商品相場の技術―相場師の技法と練習法

3-3.資産が増えないFX経験者におすすめの本トップ3

あなたがすでにFX取引をしていて、伸び悩んでいたり、損失ばかりをかかえているなら、以下の本をおすすめします。自らのボトルネックを探すためのヒントになると考えます。
1.高勝率トレード学のススメ
2.新版 魔術師たちの心理学―トレードで生計を立てる秘訣と心構え
3. ゾーン — 相場心理学入門

3-4.FXスキャルピングにおすすめ本トップ3

スキャルピングは簡単なようで、実は上級者向けの手法です。瞬時にチャートを判断し、取引を行うには知識と経験が必要だからです。また、私にも経験がありますが、スキャルピングをずっとやっていると、メンタルが崩れてきます。そうした意味でも、メンタルが非常に大切です。また、リスク・リワードを、適切に管理する必要もあります。そうした意味で、『新版 魔術師たちの心理学』をここでもおすすめします。

1.FX 5分足スキャルピング――プライスアクションの基本と原則
2. デイトレード
3.新版 魔術師たちの心理学―トレードで生計を立てる秘訣と心構え

おわりに|FXで稼ぐにはなぜ本気で勉強する気持ちが必要か?


あなたは投資やトレードという言葉を聞くと、何を連想するでしょうか? なかには、「日中は家にいて楽して儲けられる」「ほったらかしで簡単に稼げる」というイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、それは完全に誤解です。恐らく、初心者がFX取引をしてビギナーズラックで稼ぎ、「こんなに簡単に大金が手に入るんだ」というふうな経験をすることで、こうしたイメージが作られるのだと思います。でも、それでは長期的に稼ぎ続けることはできないでしょう。

投資行動も、他の仕事と同じです。たとえば、あなたが弁護士を目指すなら、六法全書や膨大な判例の知識を勉強して得ようとするでしょう。実はFXや株などの取引も、全く同じです。投資で継続的に利益を得ようとすれば、チャートや資金管理の知識を勉強して習得しなければなりません。

投資をするのに弁護士のように資格もいらないし、失敗しても罰があるわけでもありませんが、やっぱり知識は必要です。しかし、ことに投資となると何ら知識もなく成功するものだと多くの人は感じてしまうし、実際にそのような情報操作がなされています。なぜだと思いますか? それは投資で勝ち組を作るには、カモ(負け組)が必要だからです。そして、そのカモとは何ら勉強もぜず知識もないままに、根拠のない自信だけでFXや株式の市場に入ってきたあなたかもしれません。そうならないためにも、ここで紹介した情報を有効に使っていただけたら、このうえなくうれしいです。

なお、FXの成功パターンは主に3つに分類できます。以下の記事では、その成功パターンの詳細と何に気をつければFXで長期的に稼ぐことができるのかについて解説しています。無駄な努力や遠回りをしないで、真実を知りたい方は、ぜひ目を通してみてください。

FX成功者のタイプは3つ|成功率や割合、成功手法や失敗しない思考を解説