FXのポジションとは|期間や取り方、ネットで公開されている比率を解説


FXでいうポジションとは、通貨を売買した際にまだ未決済になっている残高のことを指します。簡単に言えば、ドル円などを買いで入った場合、その買い持ちを決済せずに持ったままの状態ということですね。売りで入った場合も同様です。この記事では、FXポジションの意味やポジションの取り方やタイミング、また、ネットで公開されているFXのポジション比率について紹介します。
 

1.FXのポジションとは|決済の意味も解説


この章では、FXのポジションや決済の意味、またFXに決済期限はあるのかについて解説します。

1-1.FXのポジションと決済注文とは

ポジションとは、通貨を売買した際にまだ未決済になっている残高のことを指します。英語にすれば「Position」です。簡単に言えば、買いや売りを決済せずに、どれだけ所有しているのかがポジションという言葉で表されています。

このようなポジションを解消するには、反対売買をする必要があります。例えば、ドル円を1万通貨、買い注文してこのポジションを解消するには、ドル円を1万通貨売ることで買いポジションがゼロになり損益が確定します。これを決済注文といいます。

1-2.FXでポジションを持つとは

例を挙げると、ドル円を買いで注文して、保有し決済していない状態を「買いポジションを持つ(保有している)」と表現します。逆に、ドル円を売りで注文して保有している場合は「売りポジションを持つ(保有している)」と言います。

1-3.FXのポジション数やロング・ショートとは

FXのポジションの説明として、少し補足しておくと、どれだけ多くドル円などの、買いや売りを持っているかを表す言葉として、ポジション数という言葉を使います。また、買い持ちのポジションのことをロングポジション、売り持ちのポジションのことをショートポジションと呼びます。

例えば、ドル円が110円の時に5枚の買い持ちのポジションを新規に立てた場合次のように言うこともできます。
「110円のドル円のロングポジションを持っています。ポジション数は5枚です。」
あるいは以下のようにもっと簡略化して言う場合もあります。
「ドル円ロングポジションを110円で5枚保有」
といった感じです。

1-4.FXに決済に期間はあるの?いつまで持てる?

株式の制度信用取引では、6ヶ月と決済期限が決められています(金利の高い一般信用取引では無期限ですが)。つまり、株の場合、6ヶ月以内に決済しなければならないということです。6ヶ月を過ぎると損をしていようと利益を出していようと、証券会社に強制的に決済されてしまいます。

しかし、FXにはこのような決済期間が決められていません。ですから、損失が出ていようと、利益が出るまで持ち続けるということも論理的には可能です。

無期限に持ち続けられるのはメリットのように感じるかもしれませんが、実は決済期限がセーフィティネットになっていることも見逃せません。例えば、先ほどの株式の制度信用取引において、当初予定した通りの値動きにならずに、6ヶ月以内に結果が出なければ、強制的に決済して損切りしなければなりません。しかし、損失を出していても無期限で持ち続けられる場合、さらに価格が下落してより大きな損失を出してしまう可能性もあるからです。

FXは自由なぶん、損失が出た場合、「いつまでに決済するのか」あるいは「価格がいくらになったら決済するのか」を自分で決めておくことを強くおすすめします。特に初心者は、いずれ価格が戻ってくることを期待して、損を出し続け、取り返しようのないほどの損失額になった時にようやく決済するという傾向があります。あなたには、そんなことで退場して欲しくありません。

2.FXのポジション取り方やタイミングと複数持つ意味


FXのポジションの意味はわかったけど、具体的にどうやってポジションをとっていけばいいのかわからないと、あなたは感じているかもしれません。詳しいことは、他記事に譲るとして、ここではその基本的な考え方について解説します。

2-1.FXのポジション取り方の基本2つ

FXでポジションを取る時に、やみくもに売ったり買ったりしていても、おそらく儲かるわけではないということは、あなたにもわかるでしょう。ポジションの取り方には、様々な考え方がありますが基本は、以下の2つです。

1つはトレンドに合わせて、ポジションをとっていく方法です。トレンドとは流れのこと。FXなどの相場は通常売り買いが交錯し、波を作って上下していますが、売りか買いのどちらかの勢力が強くなると、一方行に動くことがあります。こうした流れに沿ってポジションをとっていきます。

例えば、相場に上昇トレンドが出ている場合、直近の高値を超えたら、ポジションを取っていくということが基本になります。高値を追ってポジションを取っていくイメージです。ただし、あなたがポジションを取ったところが、トレンドの終わりになる可能性もあります。こうしたことを読み解くために、必要なのがローソク足やテクニカルの知識です。

ポジションの取り方の2つ目は、同じ価格帯を上下している時に、これ以上値下がりしないだろうとか、これ以上高値にはいかないだろうというポイントで、ポジションを持つということです。同じ価格帯を上下している状態をレンジと言いますが、底や天井を狙って売買することを、逆張りなどと表現します。逆張りはレンジ相場の場合は、機能しますが、相場が一方向に動くようなトレンドが発生した場合、大きな損失を招くことがあります。

2-2.FXで複数のポジション取る意味

上記で、ポジションの取り方の基本2つを紹介しましたが、どちらの取り方であっても、一度に大きなポジションを持つことは私はおすすめしません。もちろんいろんな考え方はあるとは思いますが。

例えば、逆張りで3枚のポジションを持つにしても、114円まで価格が落ちてきたら一気に3枚買うのではなく、114円で1枚、113.9円で1枚、113.8円で1枚というように分割してポジションを持つと相場の流れを追いやすく、また損切りするにしても損失を抑えられるケースが多いです。

上記のような分割売買は、一度にポジションを持つことよりも、可能性を広げることができます。一度にポジションを持てば、上がるか下がるかの丁半博打のようなものになってしまいますが、分割売買なら、1枚だけ決済するとか、1枚だけポジションを追加するというふうに、色んな可能性を残すことができるので、単純に上がったか、下がったかだけの丁半博打の域から脱することができます。初心者は上がったか下がったかだけに注目しがちですが、ぜひ、こうした売買方法そのものにも注目して、技術を磨いていってほしいです。

3.FXのポジション比率は公開されている?


あなたは、自分以外にFXを取引きしている人がどんなポジションを持っているのか気になりませんか? いくつかのFX業者では、自分の顧客がどんなポジションを取っているのか実際に公開されています。ここでは代表的なサイトを紹介します。

2-1.FX ポジションチェッカーでポジション分布を把握

FXで皆がどんなポジションを取っているのかを大まかに測るのに、よく使用されるのが、海外のFX会社であるOanda(オアンダ)という業者の外国為替注文書です。ネットではクソポジチェッカーなどとも呼ばれています。

オレンジが利益が乗っているポジション、青がマイナスになっているポジションで、視覚的に表されています。

「OANDA 外国為替注文書」

2-2.シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

シカゴIMM通貨先物ポジション推移とは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションのことを指します。単にIMMポジションと呼ばれることも多いです。主にアメリカの投機家がどんなポジションを取っているかを大まかに見るために使用します。

青がショートポジションで赤がロングポジションですが、どちらの通貨が基準になっているか注意してください。例えばFXでは通常、ドル/円と表記されロングはドルを買い円を売ることですが、IMMポジションでは、日本円/米ドルと表記され、ロングは円を買いドルを売ることになっています。

「シカゴIMM通貨先物ポジション推移」

2-3.外貨ドットコムでポジション比率をみる

外貨ドットコムというFX会社の顧客のポジション比率です。IMMポジションとは違い、オレンジがロングポジション、青がショートポジションです。

「外貨ドットコムポジション比率」

3.ポジションチェッカーは参考程度に


前章では3つのポジションチェッカーを紹介しましたが、他にも様々なFX会社で顧客のポジションを公開しています。しかし、注意して欲しいのは、これらは市場全体のポジション比率を表しているわけではないということです。確かに前章の3つのポジションチェッカーが同じ傾向を示していれば、そういう傾向がなんとなくあるといった程度です。

私としてはポジションチェッカーは損切りの目安に使っていただきたいです。例えば思惑が外れてロングポジションがマイナスになっている時に、ポジションチェッカーを見てみてください。ロングポジションの比率が大きくなっていたら、おそらく他の多くの人たちもあなたと同じように含み損を抱えていて、損切りを耐えている状態です。彼らが一斉に損切りをすれば、あなたのマイナスは膨れ上がってしまうでしょう。そうならないためにも、不利な時こそポジションチェッカーを活用してみてください。

なお、損切りがどうも苦手、あるいはどうしてもできない人は以下の記事にぜひ目を通してみてください。損切りの本当の価値がわかれば自然と損切りができるようになり、資産が増えていくようになるでしょう。

損切りとは?本当の意味や株・FXでの目安やタイミング、ルール設定を解説