FXのポジションとは|ポジションチェッカーで公開されている比率・分布


FXでいうポジションとは、通貨を売買した際にまだ未決済になっている残高です。つまりロングならロングを持ったままの状態ということですね。この記事では、FXポジションや決済注文の意味、また、公開されているFXのポジション比率について紹介します。
 

1.FXのポジションとは|決済の意味も解説


この章では、FXのポジションや決済の意味、またFXに決済期限はあるのかについて解説します。

1-1.FXのポジションと決済注文とは

ポジションとは、通貨を売買した際にまだ未決済になっている残高のことを指します。例を挙げると、ドル円を買いで注文して、保有し決済していない状態を「買いポジションを持って(保有して)いる」と表現します。逆に、ドル円を売りで注文して保有している場合は「売りポジションを持って(保有して)いる」と言います。

このようなポジションを解消するには、反対売買をする必要があります。例えば、ドル円を1万通貨、買い注文してこのポジションを解消するには、ドル円を1万通貨売ることで買いポジションがゼロになり損益が確定します。これを決済注文といいます。

1-2.FXに決済期限はあるの?

株式の制度信用取引では、6ヶ月と決済期限が決められています(金利の高い一般信用取引では無期限ですが)。つまり、6ヶ月以内に決済しなければならないということです。6ヶ月を過ぎると損をしていようと利益を出していようと、証券会社に強制的に決済されてしまいます。

しかし、FXにはこのような決済期限が決められていません。ですから、損失が出ていようと、利益が出るまで持ち続けるということも論理的には可能です。

無期限に持ち続けられるのはメリットのように感じるかもしれませんが、実は決済期限がセーフィティネットになっていることも見逃せません。例えば、先ほどの株式の制度信用取引において、当初予定した通りの値動きにならずに、6ヶ月以内に結果が出なければ、強制的に決済して損切りしなければなりません。しかし、損失を出していても無期限で持ち続けられる場合、さらに価格が下落してより大きな損失を出してしまう可能性もあるからです。

FXは自由なぶん、損失が出た場合、「いつまでに決済するのか」あるいは「価格がいくらになったら決済するのか」を自分で決めることを強くおすすめします。特に初心者の方は、いずれ価格が戻ってくることを期待して、損を出し続け、取り返しようのないほどの損失額になった時にようやく決済するという傾向があります。あなたには、そんなことで退場して欲しくありません。

2.FXのポジション比率は公開されている?


あなたは、自分以外にFXを取引きしている人がどんなポジションを持っているのか気になりませんか? いくつかのFX業者では、自分の顧客がどんなポジションを取っているのか実際に公開されています。ここでは代表的なサイトを紹介します。

2-1.FX ポジションチェッカーでポジション分布を把握

FXで皆がどんなポジションを取っているのかを大まかに測るのに、よく使用されるのが、海外のFX会社であるOanda(オアンダ)という業者の外国為替注文書です。ネットではクソポジチェッカーなどとも呼ばれています。

オレンジが利益が乗っているポジション、青がマイナスになっているポジションで、視覚的に表されています。

「OANDA 外国為替注文書」

2-2.シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

シカゴIMM通貨先物ポジション推移とは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションのことを指します。単にIMMポジションと呼ばれることも多いです。主にアメリカの投機家がどんなポジションを取っているかを大まかに見るために使用します。

青がショートポジションで赤がロングポジションですが、どちらの通貨が基準になっているか注意してください。例えばFXでは通常、ドル/円と表記されロングはドルを買い円を売ることですが、IMMポジションでは、日本円/米ドルと表記され、ロングは円を買いドルを売ることになっています。

「シカゴIMM通貨先物ポジション推移」

2-3.外貨ドットコムでポジション比率をみる

外貨ドットコムというFX会社の顧客のポジション比率です。IMMポジションとは違い、オレンジがロングポジション、青がショートポジションです。

「外貨ドットコムポジション比率」

3.ポジションチェッカーは参考程度に


前章では3つのポジションチェッカーを紹介しましたが、他にも様々なFX会社で顧客のポジションを公開しています。しかし、注意して欲しいのは、これらは市場全体のポジション比率を表しているわけではないということです。確かに前章の3つのポジションチェッカーが同じ傾向を示していれば、そういう傾向がなんとなくあるといった程度です。

私としてはポジションチェッカーは損切りの目安に使っていただきたいです。例えば思惑が外れてロングポジションがマイナスになっている時に、ポジションチェッカーを見てみてください。ロングポジションの比率が大きくなっていたら、おそらく他の多くの人たちもあなたと同じように含み損を抱えていて、損切りを耐えている状態です。彼らが一斉に損切りをすれば、あなたのマイナスは膨れ上がってしまうでしょう。そうならないためにも、不利な時こそポジションチェッカーを活用してみてください。

なお、損切りがどうも苦手、あるいはどうしてもできない人は以下の記事にぜひ目を通してみてください。損切の本当の価値がわかれば自然と損切りができるようになり、資産が増えていくようになるでしょう。

損切りとは?本当の意味や株・FXでの目安やタイミング、ルール設定を解説