ナスダックとは?ダウとの関係やs&pとの違い、上場企業をわかりやすく解説


ナスダック(NASDAQ)とは、アメリカ合衆国の株式市場の一つです。主にハイテク産業の株式を中心に取り扱っていて、約2900社が上場しています。ナスダックはもともとは、株価の自動通知システムのことを意味し、このシステムを使って取引が実施されている店頭株式市場をナスダック市場と呼称するのが正確な言い方になるでしょう。

この記事では、このナスダックにについて、もう少し深い意味を探り、上場している代表的な企業やダウや日本との関係、購入方法などについて解説します。ニュースでもよく報道されるナスダック市場はもとより、ダウ平均、s&p500についても、この記事を読めば一通り理解できるようになっています。世界の市場はそれぞれ影響しあっていますので、単にFXや日本の株式に興味があるだけという方も、一度目を通してみて損はないでしょう。

1.ナスダックとはなんですか|意味を簡単に解説


経済番組や新聞などで「ナスダック(NASDAQ)」という言葉は頻繁に出てきます。何も知らないと野菜のナスを連想してしまいそうですが、もちろん全く関係ありません。この章では、さまざなま市場に影響を与えるナスダックについて少し深く知ってみましょう。

1-1.アメリカのナスダックとは何?|わかりやすく説明

ナスダック(NASDAQ)とは、National Association of Securities Dealers Automated Quotationsを略です。一見何のことやらって感じですよね(笑)。

でも一つ一つの単語を直訳すると意味が見えてきます。
「National Association of Securities」は全米証券協会のことです。「Dealers」はディーラーつまり、取引業者のこと。そして、「Automated」は自動化されたという意味で、「Quotations」相場(価格)表ってことです。

つまり、全米証券協会が運営する取引業者のために自動の価格表ってことですね。何を意味しているかというと、ナスダックが創設された1971年当時は、現在のようにネットワークや電子機器が整っておらず、コンピュータで株の価格を提示することがまだ一般的ではありませんでした。

そこで全米証券協会が、ネットワークを使って各証券会社が取扱い銘柄の売買気配値を提示顧客に提示できるような仕組みを作ったのです。この売買気配値を提示顧客に提示できるような仕組みが「自動の価格表」ってことですね。このシステムを使うことにより、投資家は最も有利な気配値を提示する証券会社に売買注文を出せるようになりました。

1-2.ナスダック総合指数とは

ナスダック総合指数とは、ナスダックに上場している全ての銘柄を、時価総額加重平均で算出した数値のことです。1971年2月5日にナスダック総合指数の算出が開始されましたが、この算出開始日の終値を基準値「100」として計算されています。

2017年11月時点のナスダック総合指数は、「6,706」ですから、開始時点の100から60倍以上になっているということです。

また、ナスダック100指数というものもあります。これは、金融銘柄を除いてナスダックに上場する時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出されます。毎年12月にも定期的に銘柄の入れ替えが行われているので、構成銘柄は調子のいい企業ばかりということになります。

なお、ナスダック100指数は、1985年1月31日に算出が開始されました。その時の数値が250でした。2017年11月時点のナスダック100指数は「6,258」となっています。

1-3.ナスダックに上場するには

ナスダックには、以下のような上場基準があります。

(1)純資産が1500万ドル以上で、税引き前の利益が直前期もしくは直近3期のうち2期で100万ドル以上
(2)純資産額が3000万ドル以上
(3)時価総額が7500万ドル以上で総資産7500万ドル以上かつ総収入7500万ドル以上
(4)株主に安定的に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式が110万株以上
(5)100株以上株を保有する株主が400人以上
(6) 株の取引価格が5ドル以上

なお、ナスダックにはアメリカの企業しか上場できないと思われるかもしれませんが、日本の企業も上場しています。例えば、三井物産や東京海上ホールディングス、三菱電機などです。

1-4.ナスダックに上場している代表的な企業

ナスダックでは、約2,900の企業が上場しています。ここでその全てを挙げることはできませんが、代表的な企業を挙げてみましょう。

・アマゾンドットコム ・インテル ・イーベイ ・オラクル ・グーグル ・シマンテック ・シーゲイト・テクノロジー ・デル ・マイクロソフト ・ヤフー

いかがでしょうか。あなたのよく知っている企業が名を連ねているのではないでしょうか。

2.ナスダックとNYダウの関係やs&p500 との違い


アメリカの市場動向を見るうえで、上記で紹介したナスダック総合指数やナスダック100指数は外せませんが、それ以上に注目を集めているのが、ニューヨークダウ(NYダウ)です。ここでは、NYダウとナスダック総合指数の関連性や、s&p についても解説します。

2-1.ダウとは?|ナスダックとの関係や日本との関連性

ダウとは、一見株式市場のように思われがちですが、厳密に言えばアメリカのダウ・ジョーンス社のことです。ダウ・ジョーンズ社というのは、経済関連の出版社、通信社で、独自に株価を平均化した指数を算出する方法を開発しました。指数というのは、例えば100を基準値にして表したらいくらになるかといった意味です。

その方法を使って、アメリカの様々な業種から30種の株式銘柄を選出して、平均値化した数値をダウ平均と呼びます。ダウジョーンズ社の方法を用いて算出した、株の平均値という意味ですね。一般的にNYダウ、ダウといった場合はこのダウ平均の数値を指します。また、ダウといえば一般的にニューヨークの株式市場銘柄を扱ったもののことを指しますが、厳密にするためにニューヨーク(NY)ダウと呼ぶならわしになっています。

ちなみに、株価の平均値を出す方法は、各株式市場によって異なっています。例えば、日本の日経平均株価は日本経済新聞社が225銘柄を独自の方法で算出しています。この算出方法は、ダウ平均の算出方法とは違います。どの平均株価も同様の算出方法で厳密に出していると思いきや、結構算出元の独自性が出る手法で計算されているとも言えますね。

2-2.s&p 500とは?ナスダックやダウより広い範囲

S&P500とは、スタンダード&プアーズ ファイナンシャル サービシーズ エル エル シーが開発した株式インデックスのこと。現在は、S&P インデックスと、ダウ・ジョーンズ・インデックスの合併により設立されたS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスがS&P500を公表しています。ニューヨーク証券取引所等に上場および登録されている500銘柄を時価総額で加重平均し指数化しています。

例えば、ダウ平均は30の銘柄で構成されていますから、1つの企業の動向にに大きく影響を受けてしまう傾向があります。こうした欠点をなくすために、S&P500では、500社の株価から計算する方式を採用しているのです。分野にも偏りが少なく、アメリカの株式市場全体の動きを表す指数としては最も欠点が少ないとされています。

なお、関連したインデックスとして、S&P100(アメリカの大型株の動向を表す)、S&P MidCap 400(アメリカの中型株の動向を表す)、S&P SmallCap 600(アメリカの小型株の動向を表す指数)、S&P1500(S&P MidCap 400、S&P500、S&P SmallCap 600ので構成されている指数)などがあります。

3.ナスダックの株を購入するには


ナスダックの株式は日本国内にいても購入できます。ここでは、ナスダックの株を買うメリットとデメリット、そして購入方法について解説しましょう。

3-1.ナスダックの豊富な銘柄数

ナスダック市場の株を購入するメリットとして、まず一番に挙げられるのは、日本の株式市場と比べても市場の規模が大きいということです。また、銘柄数も約2900と豊富です。日本での一部上場企業は、約2000ですからこれよりも多くの企業がナスダック市場に集まっています。これは、ナスダックに限らずアメリカの株式市場全体に言えることです。また、投資に参加している人が圧倒的に多いため、売り買いが活発なことも利点として挙げられるでしょう。

ナスダック市場の株を購入するデメリットももちろん存在します。その最たるものとして、情報の少なさがあります。日本の株式なら、ニュースで報道されたり、自分で調べて情報を集めやすいですが、ナスダック市場の株式であれば一部の銘柄を除き、日本国内ではほとんど報道もされません。また、日本から購入しようとすれば、為替変動に左右されたり手数料が割り高になることも見逃せません。

3-2.ナスダック株の購入方法

日本国内から、ナスダック市場の株式を購入する一般的な方法として、ナスダック市場の株を扱っている証券会社で口座を開いて購入することが挙げられます。とはいえ、どの証券会社でもナスダックをはじめとした米国株式を扱っているわけではありません。

米国株を購入できる国内の証券会社として、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が挙げられます。ただし、取り扱いがある証券会社でも、取り扱っている銘柄数が異なっているので、あなたが購入したい銘柄を取り扱っているか、よく調べる必要があります。ちなみに取引銘柄数が多いのは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券の順になっています。

4.おわりに|ジャスダックはナスダックをもとに生まれた


いかがでしたでしょうか。ナスダック市場やダウ平均、s&p 500などのアメリカ市場の指標のこともよく理解できたのではないでしょうか。

ところで、ナスダックによく似た言葉としてジャスダック(JASDAQ)があります。ジャスダックはナスダックのような市場を日本にも作りたいということで、2000年に取引が開始された日本の新興株式市場です。銘柄数は約700程度で、ナスダックの2900銘柄には到底及びません。こうしたことからも、米国の株式市場がいかに大きいかがおわかりいただけるでしょう。米国株式市場全体では、およそ6500銘柄もの企業が上場しています。そしてこの巨大な米国市場は、日本の株式市場や為替相場にも確実に影響を与えているのです。

投資に興味があるなら、以下の記事も読んでみてください。世の中には様々な投資があるということがわかると思います。

投資の種類ごとの特徴を比較|リスク・リターンやランキングも発表