FXは儲かるのか?|儲かる人の割合や確率と絶対儲からない本当の理由


FXは儲かるのか? こんな疑問を持ったあなたは、恐らく投資の初心者か、相場で勝てていない人でしょう。その意識で、FXやその他の投資に手を出せば、必ず失敗すること請け合いです。なぜなら、そもそも「FXは儲かるか」という問い自体がピントがずれたものだからです。

なぜだと思いますか? あなたが、FXや株式などの投資で資産を失って後で後悔しないために、その答えをこの記事でお伝えしましょう。

1.FXは儲かるの?儲かっている人の割合と確率

1-1.FXで儲かる人の割合

FXで取引を行って、1年での収支がプラスになる投資家は2割〜4割といわれています。この計算でいくと、5年間連続(年ベース)で、プラスを出し続けることができた投資家は、ほんのわずかで、0.1割程度になります。

つまり、初心者が何も知らずにFXに手を出せば、資産を減らしてしまう確率の方がずっと高いということです。あなたがFXで本当に稼ぎたいと思うなら、この事実をまず認識しておかなければなりません。

1-2.FXで勝ち続けるのに本当に大切なこととは

とはいえ、FXで大金を手に手入れている人がいることも事実ですし、継続的に利益を上げている人がいることも真実です。彼らは特別なのでしょうか。私はそうは思いません。しかし、成功者が持っていて、あなたが持っていない決定的なことの一つを私は知っています。それを次章で紹介します。

2.FXで絶対儲からないわけ|儲からない仕組みとは


はじめに「FXで儲かるか」という問い自体が、ピントがずれているという話をしました。この章では、それがなぜかということをお伝えし、どうすれば儲かるかということをお話しします。あなたが初心者であったり、投資で稼げていないなら、ここに書かれていることが成功者に近づくための第一歩になるでしょう。

2-1.子供の頃の夢とFXで儲からない仕組み


唐突ですが、あなたには子供の頃どんな夢がありましたか? これはこの記事で投資について説明するために大切なことなので、いったん記事を読むのを辞めて、よーく思い出してみてください。

それはサッカー選手だったかもしれないし、お医者さんや弁護士だったかもしれません。その夢を実際に叶えた人もいるでしょう。では、さらに考えてみましょう。その夢を叶えるのに、どんな努力が必要でしょうか? 例えば、サッカー選手になろうとしたら、人よりも多く練習をしなければいけないことは、たとえ子供であっても想像できるでしょう。医者になるにしても、弁護士になるにしても、難関大学の入試や資格試験にパスするために努力しなければなりません。

けれど、とても不思議な現象が投資の世界で起こっています。こと、FXや株式などの投資においては、サッカー選手や医者として成功するケースとは違い、多くの人が楽して成功できると思わされているのです。これが、投資でカモにされる罠なのです。

確かに投資の世界では、ほったらかしていたら儲けが出ていたということが起こりえます。でも、それは丁半博打のようなもので、同じ分だけ損失を出していた可能性もあるのです。これは素人が適当にボールを蹴ったら、まぐれでゴールに入ったということと大差ありません。優れた投資家になることは、優れたサッカー選手や医者になることと同じなのです。

もしこのような実感が持てないなら、その意識を変えないと、一時的に株やFXで儲かったとしても、おそらく、最終的には全てを失ってしまうという結果になるでしょう。投資の世界には、あなたよりも上手にドリブルができ、鮮やかなシュートを決められる投資家が溢れているからです。

2-2.FXを歌手にたとえるとなぜ儲からないかがわかる


あなたがプロのミュージシャンになろうとしたら、楽器の演奏の技術を磨き、オリジナルの楽曲を作り、オーディションなどに受かって、レコード会社に認められなければなりません。人気が出たら、武道館などの大きなステージで演奏することもできるでしょう。あるいは、紅白歌合戦に呼ばれるかもしれません。でも、そこまでたどり着くには、いろんな苦労があったであろうことは、あなたにも想像できると思います。

これを、FXにたとえてみましょう。FXでは口座を開くだけで、ミュージシャンでいうところの武道館のような大舞台に立てるのです。つまり、いきなり腕の立つ海外の投資家や、銀行などでプロとして投資行動を行うディーラーと相対することになります。

これは何を意味するでしょうか? あなたは、何ら演奏力も楽曲も持たないままに、大観衆の前で演奏する羽目に陥るのです。もしあなたが天才的な音楽センスを持ち合わせているなら、もしかしたら大観衆を満足させるような演奏ができるかもしれません。けれど、大抵はブーイングを浴びて、舞台を降りることになるのではないでしょうか?

FXでは、日夜これと同じことが起こっています。つまり何の準備もしておらず、技術も持たない初心者が、参入障壁の低いFXの世界で、プロ並みの演奏を要求され、上手に演奏できなければ、舞台を降りて赤っ恥をかく代わりに、大切なお金を失っているのです。 

2-3.FXで儲けるには|自らの体験談から

では、FXで儲けるには、どうすればいいでしょうか? まず、FXで取引することは、ミュージシャンのように、プロとして舞台に立つことと同じことだと意識するべきです。その意識を持つだけで、あなたの投資の成功率は変わってくるでしょう。

私自身も、かつてはFXを遊びのようなものと捉え、丁半博打のような取引を繰り返してお金を失っていた時期があります。けれど、FXだけでなく株や商品取引なども同じですが、プロとして舞台に立つのだということを意識してトレードすることで、投資の成績が向上していったことを記憶しています。このような意識を持つことで、自然と投資に関する本に触れるようになり、準備を怠らずに、不用意な取引をすることが減ってきたからです。

FXをはじめとした投資には、もう一つ難しい問題があります。それは自分が上手に取引できているかどうかを、客観的に判断することが困難だということです。先ほどたとえに出したミュージシャンならば、自分が上手に演奏できているかどうかは自分でもわかるし、家族や友人に聴かせて客観的な判断を仰ぐこともできるでしょう。しかし、投資行動は多くの場合、孤独な作業になります。誰も判断してくれないし、もし判断を仰げる人がいたとしても、その人が投資について本当に詳しい人だとは限りません。

自分で判断できるようになるには、きちんとした書籍にふれ、真剣にトレードをすることです。このような真剣なトレードの回数が増えてくれば、自然と自分で自分の取引を判断できるようになりますが、多くの人はそれまでに資金が底をついてしまい、上達するところまでたどり着かないことが常です。

3.FXの自動売買は儲かるのか


FXで素人でも儲けられる方法の一つとして、自動売買を思い浮かべる人もいるでしょう。FXの自動売買についても私見を述べておきましょう。FXで継続的に利益を出していくことは、会社経営に似ています。会社経営では、設備投資などで、どれくらいのリスクを取れるか、また固定費や人件費をどこまでかけられるかの判断をすることが大切です。また、失敗した事業をどこで辞められるかも大事な要素になります。それらを見誤れば、大きな赤字を出してしまうでしょう。

FXでもこのような経営と似た判断が必要ですが、自動売買とは上記のような経営判断を全て機械(プログラム)に任せてしまうということです。確かに、機械であれば、感情に流されずに、常に均一な判断ができるでしょう。人間が判断するよりも、有利な判断をするケースも確かにあります。

けれど、私なら、自分が経営している会社の経営判断を機械に任せることはしないでしょう。経営や相場には、無限のパターンがあります。その無限のパターンに対抗できるのは、状況の変化に対して自らを対応させ、変わっていくことができる人間だけだと思うからです。しかし、今後自ら学習し成長していくことができる、AIのような存在が出てくれば、事情は変わってくるかもしれません。

4.FXは甘くはないのは他の夢と同じ


世の中には投資について甘い言葉が溢れていますが、この記事ではあえて厳しいことを書きました。もしあなたがこの記事を読んで、自分にはできそうにないなと感じたなら、老婆心ながらFXからは身を引いた方が賢明です。中途半端な心構えでは、結局資金を失ってしまうことになるからです。

でも投資で稼ぐことができるようになれば、人生に余裕が出ることも事実です。たとえ、会社員として働いていても、FXで給与以外の利益が出せたら、クビを恐れて自分の意見もろくに言えないなどということはありませんし、いざとなればやめてしまうこともできます。自分らしい生き方が、しやすくなるのです。

しかし、自分らしく生きるのに必要なことはFXだけに限りません。絵や文章を書くのが得意なら、そうした道で人生を切り開くこともできるでしょうし、他にも情熱が持てることがあるなら、それに賭けてみてもいいでしょう。何に時間を使い、何に熟達するかで人生が決まります。この記事を、あなたが今後何に対して情熱を傾けるかの判断材料にしてもらえたらとても嬉しいです。

上記を読んで、それでもFXなどの投資で稼ぎたいとあなたが考えるなら、以下の記事が役に立つでしょう。FXの成功パターンを3つに分類して解説しています。

FX成功者のタイプは3つ|成功率や割合、成功手法や失敗しない思考を解説