損切りとは?本当の意味や株・FXでの目安やタイミング、ルール設定を解説


損切り(そんぎり)とは、投資行動をして損失が出たとき、それ以上損をふくらませないために投資対象を決済して損失を確定することです。FXや株式投資で利益をあげるために、絶対に必要な技術といわれています。英語で、stop-loss(ストップ・ロス)やstop-order(ストップ・オーダー)とも呼ばれます。

でも、損切りの目安やタイミングって、どうやって決めればいいのでしょう? また、損切りばかりしていたら、いつのまにか損切り貧乏になってしまい、損切りの有効性を疑っている人もいるかもしれません。

この記事では株やFXで10年以上の投資経験を持つ著者が、損切りの本当の意味や、損切りラインの決め方、ルール設定を解説します。さらに、損切りしない考え方についても紹介。投資に必須であり、基本的な技術でもある損切りについて余すことなくことなくお伝えしますので、ぜひあなたの日々の投資活動に、ぜひお役立てください。

1.損切りとは?損切りの本当の意味を解説

1-1.損切りとは、スノーボードでいえば安全に転ぶテクニック

損切りとは、前述したように、投資行動に失敗したときに、これ以上資産を減らさないという目的で、ポジションを決済して損失を確定することをいいます。
たとえば、株式投資であれば、株を買ってみたものの、どんどん株価下がってきて、それ以上損失を大きくしないために、株を売却する行動のことを指します。

損切りをスノーボードにたとえると、大怪我をしないために安全に転ぶテクニックといえます。スノーボードでこけるのが嫌だからといって、突っ張って無理な体勢で転倒すると骨折したり、最悪、後遺症が残るような大怪我したりするかもしれません。

でも、上手に転ぶテクニックを身に付けていれば、大怪我をする確率はぐっと下がりますよね。この上手に転ぶテクニックが、FXや株などの投資では損切りになるのです。

とはいえ、スノーボードをしていて、怪我をしたくないからといって、四六時中転んでいては、ろくに滑ることはできませんよね。いざという時、本当に危険な時だけ、上手に転べるようにしておけばいいのです。投資でもまったく同じイメージです。

1-2.損切りのメリット|投資で最もやってはいけないことを避ける

FXや株式などの投資で、何よりも大切なことは何だかわかりますか? それは大損しないことです。とにかく、大損を避けることが第一になります。

先ほどのスノーボードのたとえでいえば、いくら速く滑ることができたとしても、安全な転び方を知らなければ、そのうち大怪我をしてしまうでしょう。最悪、そこで選手生命が終わってしまうかもしれません。投資でも同じです。連戦連勝していたとしても、一度の大損が身を滅ぼします。

ですから、損切りの最大のメリットは、投資で最もやってはいけない大損を避けることができるということになります。

株や為替の価格は常に変動しています。上がり続ける可能性も、下がり続ける可能性も常に持ち合わせているのです。相場に絶対はありません。絶対はないということは、永久に損を出し続けてしまう可能性もあるということです。ですから、自分の想定が外れてしまった場合は、素早く損切りをする技術を持っておかなければ、いつか必ず相場に殺されてしまうことになります。

たとえば、2000年に2万円台だった日経平均は、たった3年で半値以下の7千円台まで下落しました。この値動きを誰が予測できたでしょうか。私の知る限り、予測できた評論家は一人もいませんでした。

価格が下落していく中でも、「8千円を割り込んだら日本経済が終わってしまうから、そこまでは絶対いかないだろう」と週刊誌に書かれていたことを記憶しています。こうした事態のなかで、もし損切りができていなかったらどうなっていたでしょう。そして、損切りできずに8千円台を割り込んでから、決済して大損した個人投資家はかなりの数にのぼるのではないでしょうか。

また、損切りをせずに株を持ち続けるよりも、損切りして別の投資対象に資金を回したほうが資金効率がよくなるのも事実です。株などを買って、あまりに大きな損失を出してしまい、売るに売れなくなってしまっている状態を「塩漬け」といいますが、塩漬けをして儲けている投資家を私は見たことがありません。

相場に関わっていると、年に一度は「ここでポジションをとれば必ず儲けられる!」という時があります。そんな千載一遇のチャンスがおとずれても、塩漬けにしていると、その投資対象に資金を回せなくなります。

また、株などを売るに売れず損をかかえた状態では、人間はなかなか冷静にはなれないものです。いつも、その株の損失のことばかりで頭がいっぱいになります。いったん損切りして気持ちを切り替えることで、冷静な思考を取り戻すことができ、次のチャンスを見つけやすくなるということも、損切りの大きなメリットといえます。

1-3.損切りは本当に必要?実は不要?損切りのデメリット

それでもあなたは、損切りの必要性を疑っているかもしれません。もちろん損切りにもデメリットはあります。あなたが買った株やFXのポジションに損失が出たため、損切りをした途端、価格が跳ね上がった。このような経験すると、損切りがデメリットのように見えることもあるでしょう。

確かに、損切りすることは、価格が元に戻る可能性を放棄しているということでもあります。

でも、もう少し深く考えてみましょう。そもそも損失が出ているということは、あなたの予想が外れているということです。また、損切りをした途端、価格が跳ね上がったなら、あなたが見積もった損切りラインが間違っていたということです。

こうした現象は、現在のあなたが、相場をうまく見られていないということを教えてくれているのです。別に、あなたを責めているわけではありません。たとえプロの投資家でも、間違えることはあります。ちょうどスノーボードで絶対転ばない人がいないように、投資でも常に予想を的中させることができる人はいません。

調子が悪いときは誰にでもあります。損切りのルールを決めるということは、「今自分が相場をきちんと見られているのか」「調子はいいのか」ということを知るための指標にもなるのです。また、あなたがまだ初心者なら、損切りをすることで自分の分析の甘さを知る機会になり、成長するためのきっかけにもつながります。

しかし、塩漬けにして偶然価格が元に戻ったとしたらどうでしょう。損失は確かに出ませんでしたが、あなたには失敗したという感覚がないため、自分の調子や分析の至らなさに気づけなくなってしまいます。

ここまで言ってもあなたは、まだ損切りはしたくないですか? それはそれで一つの考え方だと思います。そんな頑固な方に、この後の5章で、損切りをしないテクニックも紹介します。実際に私も使っている方法なので、ぜひ楽しみにして読み進めてください。

1-4.人生や恋愛にも損切りは応用できる?

余談ですが、損切りの考え方は、もちろん人生や恋愛にも応用できます。見込みが違った場合、やりたくもない仕事や、魅力的とは思えない恋人とダラダラ関係を続けるよりも、素早く損切りをして新しい仕事や恋人を探したほうが、貴重な人生の時間を無駄にしないでいいという考え方です。

一般的には男性のほうが仕事も恋愛も、すっきり損切りできない傾向にあるように感じます。たとえば、ブラック企業にいつまでもしがみついていたり、振られた相手にいつまでも未練をもっていたり。女性のほうが見込みが違った場合は、素早く損切りしていることが多いというのが私の実感です。もしかしたら、女性の方が投資に向いているのかもしれませんね。

私の好きな人生哲学の一つに「上手くいくことは続けて、上手くいかないことは可能な限り早くやめろ」というものがあります。
改めて考えてみると、この人生哲学は、投資でいうところの「損切り」や「損小利大」と同じことです。そうした意味では、投資を学ぶということは、人生を上手に生きることを学ぶということにつながっているのかもれません。

2.損切り貧乏にならないための損切りのルールを設定


損切りの重要性はわかったけれど、「損切りばっかりしていては、全然儲からないじゃないか!」とあなたは思うかもしれません。あるいは、「損切りが必要っていうけれど、どこまで損失が出たら損切りすればいいのか分からない」という意見もごもっともです。

株を買ったり、FXでロングポジションをとったりして、下がったら損切りを繰り返していると資産はどんどん減っていきます。このような状態を損切り貧乏といいますが、そうならないためには、どんな考え方が必要でしょうか。この章で解説します。

2-1.初心者が損切り貧乏になる本当の原因

色んな本に損切りが大切と書いてあるから、損切りばかりしていたら、資金が恐ろしいほど減っていた。「ふざけるな!」と感じたあなたの気持ち、私にもよくわかります。何を隠そう、私も投資を始めた当初は本に書いてあることを忠実に守った結果、損切り貧乏になっていました。

でも、そうなるのは、そもそもの考え方が間違っているからです。先ほど、スノーボードをたとえに出しましたが、今度は柔道で説明しましょう。

柔道では技をかけられたり投げられたりしたとき、怪我をしないように防御の動作や姿勢をとる「受け身」というものあります。受け身は、柔道をするなら、まず最初に学んでおくべき大切な技術です。受け身をマスターしていないと、たとえ練習であっても怪我ばかりということになるでしょう。

たとえば、「柔道には受け身が大切だ!」ということで、受け身ばかりを練習して、めちゃくちゃ受け身が上手くなった人がいたとします。さて、このめちゃくちゃ受け身が上手くなった人は、柔道の試合に出て勝てるでしょうか?

答えはNOです。柔道の試合に勝つには、受け身以外にも、投げ技や寝技の技術も磨いて、積極的に攻撃をしかけていかなければならないからです。

あなたが、損切貧乏になっているのは、この受け身だけを練習した柔道家と同じことです。投資でよい結果を得ようとしたら、損切り以外にも、テクニカルやファンダメンタルズなどの知識や技術を身に付けなければなりません。損切りをして騙されたように感じている人の多くは、まだ十分な知識がなく自分の投資手法やスタイルが決まっていないのに、欲に目がくらんで早々と相場に大金をかけているようなケースがほとんどです。

2-2.損切貧乏にならないためのルール設定やパーセントの使い方

自分が損切り貧乏になっていると感じているなら、あなたはまだ知識が不足していたり、自分の投資手法が確立されていない可能性が高いのではないでしょうか。その場合、このブログ内の記事や関連書籍などで、十分な知識を得て自分で納得ができる投資のロジック(根拠)を見つけてください。FXでも株式でも、そうしたロジックをもとに、取引きをしているなら、どこで損切りをすればいいかが一目瞭然になります。逆に、このような状態でないならば、まだ投資には手を出してはいけないということになります。

よく損切りラインは目安として、総資産の2~5%マイナスになった場所に設定するといわれます。これはこれで資金管理の面だけで考えれば正しいことなのですが、順序が逆なのです。本当の損切りラインは、あなたが投資の拠り所としている根拠が崩れる場所に設定するのです。

しかし、投資の根拠が崩れる価格が、総資産の50%マイナスになる場所であったなら、とても投資で稼ぐことはできません。ですから、まず投資の根拠を持ち、思惑いが外れその根拠が崩れる価格まで相場が逆行したとしても、総資産の2~5%マイナスで済む場所でしか取引きしない。総資産の2~5%という設定は、こういうふうに使うのです。また、この損切りのするパーセンテージも、あなたがどんなロジックを持って取引をしているかで変わってきます。

3.FXや株式の損切りのタイミングや目安


前章では、損切りのルール設定の基本的な考え方を説明しました。そこでは、どんなロジックを持って投資をしているかで、損切りの目安も変わってくると説明しました。ですが、具体的にどう考えて、どのタイミングで損切りを行っているのか説明をしないとわからないと思います。ですから、この章では誤解を恐れず、その一例を挙げます。あなたの投資根拠と合致するかよく検討してみてください。

3-1.FXデイトレでは何pipsで損切り?ライン設定法

直近のドル円の一日の値動きは、平均すれば70pips程度です。もちろん100 pips動くこともありますし、まったく動かない日もありますが、あくまで平均値をとると、このような数値になるとします。

でも、最安値で買い、最高値で売るという芸当はどんなに熟達した人でもできません。1日の値動きの中で、とれたとしても半分の値動き程度でしょう。

とすると、ベストな売買ができたとしても、70pipsの20%=35pips程度が一度の売買で得られる、最大の利益といえます(あくまで仮定の話です)。

最大の利益の見込みが35pipsなら、損失はその1/3以下に抑えたいところです。ですから以下のような計算になります。

35pips÷3=11.6…pips

ということで、私なら11pips逆行すれば損切りします。
あなたの持つ投資根拠が崩れる価格まで逆行しても11pips以下になるところでポジションを持ち、本当に逆行してきたら、そのタイミングで損切りを実施します。

これはあくまで考え方の一例ですが、最大の利益をどれくらい見込むか、あなたがどれくらいの資金量を持っているかとういうことで、それぞれの数値は変わってきます。また、2章でも説明しましたが、損切りは何pipsと一律的に考えるものではなく、あなたの持つ根拠が大切であるとは、ここでも強調しておきます。

3-2.株での損切りルールの例|目安は何パーセントか?

次は株式投資でのスイングトレードで考えてみましょう。スイングトレードとは、数日から数週間程度で売買を完了する短期売買のことです。

株式のスイングトレードでは、テクニカルと資金管理の面から考え、その両方を満たすときのみに売買をすることになります。この考えはFXなどでも同じです。具体的に説明しましょう。

まずテクニカル面ですが、あまり難しくはしたくないので単純化して説明しましょう。あなたがチャートなどを見て、ここまでは絶対に下がらないと考える価格を損切りポイントにします。

次に資金管理の面ですが、現在の価格でその株を買ったとして、上記の「ここまでは絶対に下がらないと考える価格」まで下がったとしたら、総資産の何%のマイナスになるかを計算します。この数値が2%以内なら、その売買を実施できるということです。

そして、「ここまでは絶対に下がらないと考える価格」まで価格が下落した時が、損切りのタイミングになります。

株式のスイングトレードのリスク許容量は2~5%と一般的にはいわれています。では、なぜこのように2~5%と幅があるのでしょうか?

それはあなたの使用するトレード手法やロジックによって、最適なリスク許容量が変わるからです。この手法ならリスク許容量を大きくしたほうが良い結果が出るが、別の手法なら悪い結果になるということがよくあります。

ですから、あなたがやろうとしている手法を過去のチャートと照らし合わせてみて、どれくらいのリスク許容量が最適かということを検証してみることで、いい結果が出る可能性を上げることができます。他人より一手間かけられる人のほうが有利になるということは相場の常です。

また、厳しいようですが、2%~5%のルールを設定できないような資金量なら、その株を売買することはやめたほうが無難です。儲けるよりも先に、資金が半分以下になってしまう可能性の方が高いです。

4. 損切りしないエントリーをすれば問題ない?


そもそも、エントリー(株などを買ったり売ったりすること)がうまくできるなら、損切りなんて必要ないとあなたは思うかもしれません。おっしゃる通りなのですが、その考え方には落とし穴があります。

もちろんエントリーに熟達することは可能なのですが・・・。この章では、損切りとエントリーテクニックについて解説します。

4-1.損切りしないエントリーテクニックは存在するか?

チャートの見方を勉強したり、理想的なエントリーの感覚をつかんだりすることによって、エントリーに成功する確率を上げることは可能です。しかし、100%エントリーに成功することは不可能でしょう。

どれだけ相場で稼いでいる人でも、有名な投資家であっても、いまだかつて100%エントリーに成功するなんてことができた人はいません。どんな天才であってもです。

その真実を本当の意味で理解することが、株式やFXで成功する近道です。それがあなたの心の中で、腑に落ちたときに初めて損切りの必要性が心から理解できるからです。

相場の世界は現実の世界と同じで、不確定要素ばかりです。その不確定要素の中で、あなたが二度と立ち上がれないほどのダメージを受けないための、命綱が損切りというテクニックなのです。

4-2.悩みどころの利確と損切りはどちらもセンスが必要

損切りと利益確定(利確)は、どちらが難しいでしょうか。私は断然、利益確定のほうが難しいと考えます。「仕掛け3年、手仕舞い10年」という言葉があります。

「仕掛け」はエントリーのこと、「手仕舞い」は利確のことですね。エントリーを極めるには3年の期間が必要で、利確を本当の意味で上手になるには10年の歳月が必要だということです。

どちらにしても、時間をかけてあなたのセンスを磨いていく必要があるということです。私はぜひ長期的な目線で、あなたに相場のセンスを磨いてほしいと思っています。

もっと手っ取り早く、儲けたい!!というあなたの気持ちは痛いほどわかります。でも10年後、投資で儲けているあなたと、すでに相場から足を洗い、相場からは一切お金を得ることなく別の道を行っているあなたとなら、どちらがいいでしょうか?

人の価値観はそれぞれです。でも、私なら10年後に投資で儲けている自分自身を選ぶと思います。

5.損切できない人のための損切りしない売買手法


ここまで、損切りの重要性を書いてきましたが、実は損切りしないで、損切りと同じ効果を得る方法も存在します。この章では、普段私自身もよく使っている、損切りしないで、損切りと同じ効果を得る手法について解説します。

5-1.FXで有効?損切しない両建て|その方法とは

両建てとは、売りと買いのポジションを同時に持つことを指します。私は特にFXで、この手法をよく使っています。比較的値動きの激しい投資対象のほうが使いやすいと思います。ですから、ここではFXを例に挙げて説明します。

たとえば、ユーロ/ドルのロングポジションを1枚112円で持ったとします。けれど、意に反して111円まで下がってきました(説明のため、値幅は簡略化しています)。自分が決めていた損切りラインが111円であれば、ここで損切しなければなりません。

けれど、損切りの踏ん切りがつかない。でも損切りしないと、もっと下がって損失がふくらむかもしれません。そんなとき、112円のロングポジションを持ったまま、新たに1枚、111円のショートポジションを持つのです。この状態を作り出すと、どれだけ下がろうが損失額が固定されるのです。

どういうことかというと、112円でロングポジション1枚を持っていて、111円に下がったとしたら、マイナス1円です。このままさら110円まで下がるとマイナス2円になります。105円まで落ちてきたらマイナス6円です。100円まで落ちれば、マイナス11円にもなります。

しかし、112円でロングポジション1枚を持っていて、111円に下がったときに、新たに1枚、111円のショートポジションを持って両建てしたとします。マイナスは1円です。ここまでは同じですが、この後が違います。このままさらに、110円まで下がったとしても上記の両建てをしていれば、マイナスは1円のままです。105円まで落ちてきたとしてもマイナス1円です。100円まで落ちたところで、マイナス1円で変わりません。

そうです、損切りしてポジションを決済するのと同じ効果が得られるのです。では、損切りすればいいじゃないか、両建ては意味ないとあなたは思うかもしれません。それはその通りだと思います。

損切りしても、両建てしても結果は同じです。ただし、投資行動には心理や感情というものが、合理的判断を邪魔してしまうことが往々にあります。損切りすべきところで、できない。というのも心理や感情が邪魔をしているということです。

両建てをして損失を固定することは、決済して損失を確定することより、かなり心理的負担が少ないというのが最大のメリットです。「とりあえず両建てにして様子を見ようか」と軽い気持ちでできて、損切りと同じ効果が得られるのです。

なおFXでは「損切りするから負ける」「損切りなんてしないほうがいい」なんてこともまことしやかにささやかれています。損切りしないでいい手法が本当に存在するのでしょうか? ここで紹介した両建てをもっと突き詰めて考え、相当な利益を出した手法を以下の記事で紹介しています。また、大きな損失を出した経験も書かれています。相場を正しく知り同じ過ちしないためにも、ぜひ目を通してみてください。

両建てナンピン必勝法の真実|実践者が語るFXでの手法や外し方のテクニック

6.損切りをきちんと身につけ、成功に一歩近づこう!


あなたがこの記事を読んで、損切りを正しく理解していただけたなら、執筆したかいがあったというものです。FXや株式を始めたいと思っているなら、まずは、出来る限り少ない枚数で損切りや利益確定の練習をしてみてください。正しい損切りの習慣が、あなたを大損から守るはずです。

しかし、損切りができても最低限の防御を覚えたというだけです。でも、この最低限の防御さえできない人も世の中にはたくさんいます。そうした意味で、損切りができるだけで、大多数より一歩成功に近づいたといえるでしょう。損切りができるようになったら、このブログ内の記事や他のサイトでもいいので、今度は攻撃(儲ける)にはどうすればいいかを学んでいってほしいです。

なお、損切りができずに、資産をすべて失うなどの、悲惨な経験をする人は少なくありません。以下の記事では、こうしたFXの失敗例について紹介し、どうすれば大損しなかったのかを検証しています。あなた自身が同じ経験をしないために、ぜひ他人の経験から学び取ってください。

誰にも言えないFX失敗談|失敗例・大損から学ぶ成功のためのまとめ

また、いわゆる強制ロスカットの恐ろしさや対策については以下の記事で紹介しています。この記事で紹介したことを完全に理解していれば、不要な記事かもしれませんが危険を知ることで、より理解が深まるでしょう。

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