勝つためのFX チャート分析無料講座|初心者でも見方がわかる!


FXを始めると、必ず目にするチャートという言葉。「どうやらこれが、勝利のカギになるということはわかるけれど、何から勉強すればいいかわからない」と、あなたは思ってこのページを開いたのかもしれません。また、「チャート分析にはどんな種類があり、どれが有効なのか知りたい」と考えているのかもしれませんね。あるいは、チャート分析とテクニカル分析の違いについても、あいまいな人もいるでしょう。

この記事では、初心者に向けて、FXチャート分析の基礎の基礎から、分析における考え方、チャート分析のメリット・デメリットを解説していきます。また、オススメのチャート分析手法についても紹介。この記事を読んで、FXで勝つための基礎技術を身につけてください。でも、基礎だからといって舐めないでください。格闘技でよくいわれることですが、神髄とは実は基礎技術を最高レベルまで引き上げることなのです。

1.FX(為替)チャート分析|見方がわからない人は必見!


チャートとは、時間に沿って価格を示したグラフのこと。チャートを見ることで、通貨ペアや株式がどんな経緯をたどって、現在の価格になっているかを知ることができます。とはいえ、チャートには今現在までの価格推移は描かれているけれど、未来の価格については一切描かれてはいません。では、どうすればいいのでしょう? 答えは、過去の推移を見て、未来を予測していくということになります。これがチャート分析です。

この章は、チャートを全く知らない人にも、理解できるように書いていきます。ですから、ある程度チャートの知識を持った方には、少しまどろっこしいと感じるかもしれません。しかし、今現在あなたが持っている知識が、正しいとは限りません。ですから、知っていると思っていても再確認の意味で、ぜひ記事を読んでみてほしいです。あなたが現在FXで稼いでいるならいいのですが、「自分はもう知っている」と感じたときが成長が止まるときです。

1-1.FXチャート分析|ツールやソフト・アプリが必要?

FXのチャート分析といえば、何をイメージしますか? パソコン画面を何台も並べて、チャートを真剣に眺めている姿を思い浮かべるかもしれまん。あるいはスマートフォンのアプリで、売買サインを見ている姿を想像する人もいるでしょう。どちらにしても、何らかのツールに記録や計算をさせて、チャート分析をしているということになります。

しかし、チャート分析は紙とペンを持って、規則に基づいて価格の推移を描けば、パソコンやスマホがなくてもできるものです。ただし、ものすごく手間がかかる作業です。実際、昔の人はノートに手書きでチャートを描いていました。私も、手書きでチャートを描いたことがあります。その時は、気まぐれでやりましたが、実際描いていると、その相場の呼吸というかクセのようなものがわかってきます。

だからといって、あなたに手書きで書けとは言いませんが、手書きで書いているくらいのつもりで、チャートを真剣に見て欲しいのです。手軽に表示されるものだから、チャートを見ているようで、本当は見られていない方が多いのではないかと感じています。

パソコンでチャートを見るには、最初は証券会社が用意しているチャートソフトを使うのが手軽でいいのですが、慣れてきたらMT4というソフトを使うのがオススメです。MT4のスマホ版もありますが、機能は随分制限されているので、チャート分析はできるならパソコンでしたいところです。

私は外に出ていてチャートが見られないときは、価格以外のものは見ないようにしています。機能が足りないもので、手軽にチャート分析することほど危険なことはないと考えているからです。

1-2.FXチャートの見方はローソク足で|青・赤の意味

FXのチャートと一口にいっても、いくつもの種類があります。代表的なのはローソク足チャートですが、他にも様々なチャートがあります。

一番使われているものだけ知っておけばいい、というのは一つの考え方ですが、海外の投資家が全員ローソク足を使っているとは限りません。そして、FXに参入しているのは、日本だけでなく世界中の投資家です。ですから、見方の一つとして海外でよく使われているチャートについても、知識を持っておいて損はないでしょう。ここでは、ローソク足を含めたチャートの種類を3つ紹介します。

まずラインチャートを紹介しましょう。ラインチャートは、設定した時間ごとの終値を1本の線でつなげものです。後に紹介するチャートのように始値、 高値などの概念がなく、時系列チャートの中では最も単純なものといえるでしょう。

単純だからダメというわけでもなく、シンプルなだけに余計な情報に惑わされずに、為替相場の値動きの傾向がつかみやすくなるというメリットもあります。また、アメリカなどでは始値よりも終値の方が重要視される傾向にあり、それなら終値のみを描いているチャートを使った方が、相場の様相をより捉えられることもあります。普段はローソク足などを使っていても、時折ラインチャートを表示してみることで、違った見方ができることもあります。

次に紹介するのは、バーチャートです。バーチャートとは、棒状の線で値動きを表したもので、縦の線が値幅を表し、その線の左側に小さく伸びた横線が始値、同様の右側の線が終値を意味しています。また、始値は表示せずに終値だけを示すものもあります。

バーチャートは、日本ではあまり使われていませんが、欧米の投資家の間ではメジャーなチャートです。画面の向こう側にいる海外投資家は、バーチャートを使って取引しているかもしれないということも意識しておきましょう。

バーチャートのメリットとして、トレンドラインが引きやすくなるということが挙げられます。欧米でよく使われるのは、このためかもしれません。なぜなら、欧米ではトレンドに乗るということを何より重要視していることが多く、その目安となるのがトレンドラインだからです。

最後にローソク足を紹介します。ローソク足とは、価格の推移をローソク状の図形の連なりで表したものです。ラインチャートやバーチャートとの一番の違いは、1本のローソク足の期間で価格が上がったのか下がったのかが、視覚的にすぐにわかるということです。

もともとは鉛筆などで、手書きで書かれていましたから、基本は始値より終値が上がったときは白色(陽線)、始値より終値が下がった場合は黒色(陰線)で表します。しかし現代では、チャートソフトで機械的にチャートを描きディスプレイやスマートフォンに表示させます。これによりカラーにしたほうが見やすいということで、始値より終値が上がった場合は赤色、始値より終値が下がった場合は青色などで表されることも多いです。しかし、ローソク足の色は多くの場合、自分でも設定でき、何色で表しているかは、個人やソフトによって様々です。

ローソク足は、上記で紹介した2つのチャートより複雑です。複雑なゆえに様々なパターンが生まれ、それを目安にしてトレードすることもできます。ローソク足およびそのパターンを、さらに知ってみたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ローソク足とは|一生使える見方・使い方や予測するためのパターンの読み方

上記で紹介した、チャートのうちどれか1つをおすすめするなら、迷わずローソク足を選びますが、ローソク足にもデメリットがあります。その最たるものとして、一目でその時間帯の値動きがわかるゆえに、大きな流れよりも小さな流れに目が行きがちなことです。相場の状況やあなたの状態によっては、ローソク足がベストな選択でないということもあります。普段、ローソク足しか使っていないなら、試しに別の種類のチャートを表示してみて分析するのも、自分を客観的に見るうえで有効な手段になります。

1-3.FXチャート分析とテクニカル分析の違い

チャート分析に似た言葉に、テクニカル分析があります。この記事では、チャート分析とテクニカル分析という言葉の意味を分けて使っています。チャート分析は、ローソク足などの単一のチャート表示のみで値動きを分析することを指します。テクニカル分析は、ローソク足などのチャートに加えて、テクニカル指標も表示させ分析することを指します。

テクニカル指標とは、ボリンジャーバンドやストキャスティクス、RSIといった相場の強弱を図る指標をローソク足等以外に表示させて分析するツールです。もちろん、テクニカル指標は、値動きを予測する上で、有効になります。

しかし、あなたが初心者なら、まずはチャート分析のみで、相場を見てみることをおすすめします。将来的にテクニカル分析を使うとしても、チャート分析が全ての基本になるからです。まずは、この基本を身につけ、それでも足りない場合、テクニカル分析も加えてみるということが、上達の近道になるでしょう。

FXで儲けられない人に限って、いくつものテクニカル指標を表示し、どれを信じればいいのかわからないという状態に陥っています。これは、チャート分析という基本ができていないから、どのテクニカル指標が本当に必要かが、よくわかっていないからです。

1-4.FXチャートの分析方法の基本はパターンを見る

人類の未来を知るには、人類の歴史を知れと言われます。人間の本質は変わらないので、歴史は繰り返すものだとされています。現在の人類は過去に比べると、多くの知識を持っていますが、それでも恐怖や怒り、そしてあらゆる欲望は、過去と何ら変わりがないのではないのでしょうか。

そして人間の行動の多くは、知らず知らずのうちに、こうした感情や本能によってつき動かされていくものです。その証拠に、人類が織りなす歴史は同じような事象を繰り返しています。チャート分析にも同じことがいえます。過去に起こったことを繰り返しながら、価格を形成していくことが相場の常です。

この考えに基づけば、過去に何度も起こっているチャートのパターン(価格推移)は、今現在においても、同じように繰り返す可能性が高いということになります。詳細は次章に譲りますが、こうしたチャートのパターンは江戸時代の頃から研究されていて、現在の私達にも簡単に手に入る知識になっています。

1-5.チャート分析が無意味になる理由

ここで、あなたに一つ伝えておかなければならないのは、チャート分析は絶対的なものではないということです。あくまで、値動きの流れやこういう傾向になることが多いということを掴むためのものです。世の中には、チャート分析はオカルトだという人もいます。確かに、私はその意見を完全には否定しません。

だとすれば、チャート分析は無意味なのでしょうか? それに対してもはっきりとYESとはいえないのです。なぜなら、仮にオカルトだったとしても、多くの人がそれを信じて目安にしていれば、それは真実のように振る舞います。

中世ヨーロッパでは、錬金術が流行し、本当に金が作れるものだと信じられていました。また、同じ時代に、妖精が本当にいるとして、それを実際に見たと証言する人も多かったと言います。そうした世界では、錬金術や妖精が実在すると信じ、あたかも実在するかのような社会が作られていきます。

チャート分析も、これと同じようなものなのではないでしょうか。つまり、多くの人が信じているからこそ、そのように動いているだけなのです。

2.FXでおすすめのチャート分析手法


この章では、FXでおすすめのチャート分析手法やその考え方を紹介します。一部テクニカル分析を含みますが、基本的にチャート分析のみ紹介しています。まず基本的な考えとして、これらのチャート分析をマスターしてみてください。きっとトレードに、良い影響を与えることになるでしょう。

2-1.チャート分析手法|ダウ理論

チャート分析で、まず最初に身につけて欲しいのはダウ理論です。世の中には様々なチャート分析やテクニカル分析がありますが、その全ての基になったのがこのダウ理論です。なぜチャート分析が有効なのか、そもそもチャート分析するにはどんな考えが必要かなどが、ダウ理論を学ぶことで理解できます。

ダウ理論は6つの原則で成り立っていて、基本的にいかにトレンドを捉えるかに主眼が置かれています。ダウ理論の全てをここで語ると、かなり長くなりますので詳細は以下の記事にまとめています。ぜひダウ理論を理解して、FXの取引に役立ててください。

ダウ理論とは|6つの原則と使い方やFXでの取引手法を簡単にレクチャー

2-2.チャート分析手法|グランビルの法則

グランビルの法則は、移動平均線というテクニカル分析を主体に使うので、純粋なチャート分析とは言えませんが、多くの人が使っている指標なのであえてここで取り上げました。4つの買いサインと4つ売りのサインの合計8つのサインで成り立っていて、一度覚えてしまえば、容易に相場の状況をつかむことができます。

しかし、グランビルの法則には様々な注意点もあります。以下の記事でそうした注意点はもちろん、グランビルの法則の基本的考え方や使い方などを解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

グランビルの法則の秘密|何日の移動平均線使うと有効?株やFXで使えない?

2-3.チャート分析手法|ローソク足

上記でも紹介しましたが、チャート分析でぜひ目安にして欲しいのは、ローソク足です。ローソク足どんな形なのか、そしてどのように並んでいるかで、相場心理を図ることができます。

ローソク足については、以下の記事で見方やパターンなどを解説しています。しかし、ローソク足の注意点は、木を見て森を見ずという状態になりがちなことです。前項で紹介した、ダウ理論やグランビルの法則を補足する形で使うと、良い結果が出やすくなります。

ローソク足とは|一生使える見方・使い方や予測するためのパターンの読み方

3.FXのチャート分析や見方を知るためのガイド本


チャート分析について、標準的な人たちがどのような見方をして、どんな取引をしているのかをより詳しく書籍で知りたいと考えているなら『シュワッガーのテクニカル分析』がオススメです。これを読めば、チャート分析における一通りの知識が手に入ります。

ただしあなたがある程度チャート分析に熟達しているなら、特別な知識は手に入らないということは申し添えておきます。チャート分析本のほどんどは、基本的なことしか書かれていません。より詳細か、そうでないかで選ぶといいと思います。

4.おわりに|FXチャートの見方|本には書いていない真実


FXのチャートは、価格の推移を視覚的に追え、売買の目安にもなる大変便利なものです。しかし、チャート分析とは一つの道具にすぎません。その道具を盲信するあまり、大きな損失を出すこともあるのです。

例えば、これを腕時計にたとえてみましょう。腕時計は、いつでも時間がわかる便利な道具です。しかし、最近の時計は正確ではありますが、時間が狂っていることがないとは限りません。夕日が落ちて行こうとしているときに、腕時計の針はまだ昼の13時を指しているとしたら。普通の人は、自分の腕時計が狂っているということに気づくでしょう。しかし、腕時計は常に正しい時間を指していると、盲信する人がいるとしたらどうでしょう? おかしな話ですが、盲信する人は、太陽の運行が間違っているのだと言い出すのです。

これと似たことが、相場では絶えず起こっています。そして彼らは多くの場合、過去に得た利益以上の損失を出して退場していくのです。多くの人が信じたチャートのパターン通りに動かなかった時にこそ、相場は大きな変動を起こします。こうした大損失を防ぐ一つの方法が、損切りやヘッジ手法ということになります。