投資家とは|投資の秘密と生活や年収、投資家になるための勉強を徹底解説


「そもそも投資家とは何か。その定義は?」「投資家になるにはどんなスキルが必要なのか?」「個人投資家の年収はどのくらい?」あなたはこんな疑問を持ってこの記事を開いたのかもしれませんね。

あるいは、一般人と投資家の違いや、優れた投資家とそうでない投資家の違いについて知りたいのかもしれません。この記事では、これらの疑問に答えながら、あなたが優れた投資家になるための知識をお伝えしていきます。

1.投資家とは何か?|本当の投資の意味の秘密


そもそも投資家とはどういう存在なのか。まず本記事なりにそれを定義します。投資家という言葉は、曖昧で使う人によって色んな意味を持つからです。それを理解すれば、投資とは本当は何なのかという秘密も知ることができるでしょう。

1-1.投資家と投機家

一般的に、投資家と投機家を分ける風潮があります。例えば、株式で説明すると、その企業の将来性に期待して資金を投じるのが「投資」。ニュースや株価の値動分析などをきっかけとして機会にお金を投じるのが「投機」と呼ばれています。

投資はその企業に期待して資金を投じているわけですから、多くの場合その株式を長く保有することになります。一方、投機の場合は機会という一時的な流れに合わせてお金を投じているわけですから、その流れが収まればすぐに資金を引き上げてしまうのが常です。

けれど、投資家と投機家に明確な線引きをするのは難しいものです。投資家であっても株価が安くなれば買いに走るでしょう。株価が安くなっているという状況は、機会以外の何物でもないわけで、その行動は投機家と大差はないでしょう。また、投機家であっても一時的な流れが長期に及べば、ポジションを解消する理由はなく、結果的に投資のような形になることも少なくありません。

1-2.個人投資家とは|機関投資家との違い

個人投資家とは、個人で投資行動を行う人のことです。反対に機関投資家とは、投資行動を行う企業のことを指します。具体的には、証券会社や銀行、保険会社などです。例えば、投資信託などを実際に運用している人たちといえばイメージしやすいかもしれませんね。

機関投資家は、多くの場合資金や情報の量で個人投資家を凌駕しますが、個人投資家であっても豊富な資金や企業以上の情報網を持っている場合もあります。また、機関投資家はプロで個人投資家はアマチュアというイメージがあるかもしれませんが、機関投資家以上の技量を持つ個人は案外多いのではないかというのが私の意見です。

1-3.投資家とは|英語で見るとイメージしやすい

上記のように投資と投機という言葉で、投資家を定義するのは難しいし、また個人で投資をやっているか企業として投資を行っているかで、投資家を定義するのもナンセンスでしょう。

では、投資家というのは一体何なのでしょう。それを探るために投資家の起源をさかのぼってみましょう。投資家を英語にするとInvestor(インベスター)です。インベスターはいうまでもなく、投資を意味するinvest(インベスト)の一般動詞です。インベストの語源はラテン語で、その意味は服を着るということ。お金を投資対象に次々と変える様が、服を着替えることに似ているということから当てられた言葉です。

これを聞いてあなたはどう感じたでしょうか? 私はこのことを知った時、投資というものが一気に理解できました。すなわち、服を着替えるようにお金を価値あるものに次々と変えていくというのが、投資の本質です。つまり自分の持っているお金を、そのお金の持っている価値以上のものに交換することそのものが投資なのです。

これは本質的には物でもいいし、人でもいい。将来、お金以上の価値を生み出すことに資金を投じることが投資と定義できるでしょう。現在は、株式やFXなどの金融市場が大きくなりすぎて、この本質が見えなくなっているのです。

上記の定義に従えば、企業の価値にお金を投じるのはもちろん投資になるでしょう。あるいは、チャートなどのテクニカル分析を使って、現在の株価が将来それ以上の値段になると予測できるなら、それは将来、今持っているお金以上の価値を持つものに交換することになりますから、これも投資といえるのです。

つまり投資家とはお金という道具を、将来価値が上がるものと交換して利益を得る行動をする人ということになります。

2.職業投資家の仕事、生活や年収を徹底解説


投資家を職業としている人はどのくらいの年収を稼ぐのでしょうか。ここでは個人投資家を例に挙げてその生活や稼ぎを見てみましょう。

2-1.投資家の仕事と生活

1章で説明したように、投資家とはお金を将来の価値と交換する人のことですから、様々なスタイルがあります。様々な人に会い、融資をする企業を見つけるのも投資家と言えますし、チャートと呼ばれる価格グラフのパターンから将来的に価値が上がる投資先を見つけるというトレーダースタイルの投資家もいます。

融資先を探すような投資家は、大きな資金を持っていないとなることは難しいです。私の知っている方の中にもこのようなタイプの投資家はいましたが、よく海外に出て旅をしていました。話を聞くとほとんど放浪に近いようなものもありました。現地に行き、人に会い、肌感覚で投資先を見つけようとしていたのかもしれません。こうした人たちは、とにかく自分の足を使っています。直接年収を聞いたことはありませんが、複数の投資先からの利益を見積れば数億円にのぼると考えられます。

より身近でなりやすい投資家は、トレーダースタイルの投資家の方でしょう。私自身も端くれとしてでもあえて投資家と名乗るなら、こちらのタイプの投資家です。他に仕事をしながら投資をする人もいれば、専業でトレードをする人もいます。私の知る限り、専業でトレードをしていて、利益を出している人の多くは、地味で勤勉です。

時間も自分の自由に使えるはずなのに、たいていは朝早くに起床して、毎日パターン通りの生活をしています。こうしたトレードで大切なことの一つに、ルールや型を守るということがありますから、自由な中でもパターン通りの生活を毎日送ってリズムを崩さないという才能は、トレードに有利に働くのかもしれません。

2-2.ぶっちゃけ個人投資家の年収はいくら?

個人投資家の年収ははっきり言ってまちまちです。中には投資家と呼べるようなスキルも持ち合わせていないのに、投資家を名乗る人もいます。

日本証券業協会が平成29年に行った調査では、日本全国の20歳以上の証券保有者の年収割合は以下になっています。
年収1000万円以上の年収の人は全体の10.1%
700万以上1000万円未満の年収の人は全体の14.9%
500万円以上700万円未満の年収の人は全体の16.3%
300万円以上500万円未満の年収の人は全体の23.7%
300万円以下の年収の人は全体の34.9%

一方、国税庁が行っている平成28年の給与所得者の年収割合は以下になります。
年収1000万以上の人は全体の4.28%
700万以上1000万円未満の年収の人は全体の8.77%
500万円以上700万円未満の年収の人は全体の19.69%
300万円以上500万円未満の年収の人は全体の31.81%
300万未満はの年収の人は全体の39.6%

これら2つは母数が違いますし、正確な比較にはなりませんが、概ねの傾向はつかめるでしょう。年収700万円以上は証券保有者の方が圧倒的に多いのが見て取れます。700万円以上の年収を得ようとすれば、サラリーマンでは難しく、やはり何らかの投資行動をしている人の方が有利だということがわかります。一方、300万円以上700万円以下の割合はむしろ給与所得者の方が多いのことがわかります。

3.投資家になるには|投資家に必要なスキルとは


前章までで、投資家といってもさまざまなタイプがあり、年収もピンキリだということは理解していただけたと思います。けれど、どのタイプあっても、優れた投資家になるために絶対に必要なスキルがあります。そのスキルがあるかどうかで、年収は何桁も違ってくるでしょう。

3-1.投資家になるための勉強

あなたは、投資家になるにはどんな勉強が必要だと思いますか? 計算に強くなければいけないと思うでしょうか? あるいは経済に強くないといけないと考えるかもしれません。それはあればあっただけいいですけれど、絶対に必要なものではありません。

投資家に最も大切なことを一言で言えば、ものの価値を見極めるための力です。そして、これはどんなタイプの投資家にもいえることなのです。ですから、投資家になるための勉強は全てものの価値を見極める力を育てることに直結しているものです。この本当の意味があなたに正確に伝わっているか自信がないのでもう少し詳しく説明しましょう。

例えば、いろんな人や企業を見て回ることは、どんな人が優れた経営者なのか、どんな企業が今後成長するのかを見極める力を育てることにつながります。あるいは、チャートのパターンを研究して、FXや株の現在の価格が相対的に高いのか、あるいは安いのかを見極める力を育てることも、優れた投資家になるための訓練ということになるでしょう。

もっと言えば、投資するか、投資しないかを判断できる価値基準を育み高めていくことこそが、優れた投資家になるための勉強なのです。

3-2.投資家になるには大学や学部より資金調達

前項を読んだあなたなら、もうピンときたかもしれませんが、投資家になるのに大学や学部はほとんど関係ありません。強いて言うなら、その大学や学部を出ることで、より収入の高い仕事に就ける可能性があるものの方が有利にはなるでしょう。

なぜなら、投資家とは前述したようにお金と価値を交換することで、将来より大きな利益を得る活動をする人のことだからです。その交換するためのお金をより多く持っていた方が当然有利ですし、全く持っていないならまずある程度の資金を調達する必要があるでしょう。その資金調達のために、より収入の高い仕事に就けた方が有利だと言うだけのことです。

もちろん、もともと資産を持った家柄に生まれた人や、他人から資金を借りてくるだけの力を持っている人にしてみれば、この価値基準は当てはまらないかもしれません。

3-3.優れた投資家はニュースに敏感?

投資家というと、毎日に日経新聞などを読んで、経済のニュースに敏感な人種というイメージをあなたは持つかもしれません。けれど、おそらく誤ったイメージです。サラリーマンとして成功するなら、こうしたニュースに敏感な方が、顧客との会話も弾み、商談に結びつくような場面があるかもしれませんが、投資家にとっては害にさえなるでしょう。

新聞やTVで知らされることはすでに古いのです。例えば、そうしたニュースをもとに投資行動をしても損失が膨らむ可能性の方がずっと高くなるはずです。もしこうした情報を目安に投資をするなら、多くの人がまだ知らないような独自の情報網を持つことだけです。

4.有名投資家と日本の投資家ランキング


ここまで、読んで本当の投資家とはどういうものかが何となく理解できたのではないでしょうか。けれど、上記を知ったからといって優れた投資家のスタートラインに立ったというだけです。知識を持っていても実際に運用して継続できるのはほんの一握りでしょう。

この章では、実際に成功した優れた投資家を紹介しましょう。成功した投資家を紹介することで、あなたのモチベーションにしたり、生き方のモデルにしたりすることができるからです。

4-1.優れた投資家とはだれか?|世界で著名な3名

世界には投資で巨万の富を築いた投資家は、数知れません。その中でも、世界三大投資家と呼ばれる投資家を紹介しましょう。
それは、ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロスの3名です。なぜ彼らは世界的に有名な投資家になれたのでしょうか。それを探るためにこの3名を詳しく見ていきましょう。

4-2.投資の神様|ウォーレン・バフェットとは

ウォーレン・バフェットは、1930年アメリカのネブラスカ州オマハ生まれです。世界最大の投資会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主で、同社の会長とCEOも兼任しています。投資の神様とも呼ばれ、最近、彼とランチを一緒にできる権利が、3.5億円以上で落札されるということで話題になりました。

バフェットの投資スタイルは株式の長期投資です。独自の基準で、投資先の企業の価値を徹底的に調べ上げることでも知られています。彼の名言には長期的な視野を持つ重要性を説くものが多く見られます。また、投資で成功したいなら群衆と逆の行動をすべきだとも説いています。例えば、「株式は単純です。皆が恐怖しているときに買い、皆が上昇に酔っている様を見て危機感を覚えて売ればいい」という意味合いの言葉も残しています。

4-3.世界を旅する投資家|ジム・ロジャーズとは

ジム・ロジャーズは、1942年にアメリカのアラバマ州で誕生しました。バフェットよりも10歳以上若いです。後述するジョージ・ソロスと共に1973年、クォンタム・ファンドを設立。クォンタム・ファンドでは10年で 3000%以上のリターンを上げたとされています。

彼は投資先をあまり選びません。うまい投資先であれば、株式でも商品でも通貨でも幅広く取引するというスタイルです。また、自分自身で世界を旅をして、市場調査や経済状況分析を行いそれを取引の根拠としていることでも知られています。このため冒険投資家と呼ばれています。

他にも、テレビ番組の司会をしたり、大学の客員教授としたりと、その行動も自由な印象です。特に私の周りには彼に憧れる投資家が多い気がします。最近は、彼が世界の金融崩壊の危機を解いていてるニュースをよく目にしますが、果たしてどうなのでしょうか。投資家になろうとするなら、それはあなた自身の考えで判断するべきです。

4-4.イングランド銀行を潰した男|ジョージ・ソロスとは

ジョージ・ソロスは1930年にハンガリー・ブダペストで生誕しましたが、現在はアメリカ人です。前述のウォーレン・バフェットとは、同じ歳ということになります。まだヘッジファンドが一般的でなかった1969年に、ファンドを立ち上げて投資家としてのキャリアをスタートしました。

彼の名を世界的に知らしめたのは、1992年のポンド危機においてです。当時、世界の基軸通貨であった英国のポンドは第二次大戦後の経済低迷で、その価値を保つためにイギリス政府(イングランド銀行)の為替介入を余儀なくされていました。ポンドがその地位を失いつつあるということを確信したソロスは、イギリス政府の為替介入に歯向かうように、大量の空売りを仕掛けていったのです。結果はイギリス政府の資金が尽き、ソロスが莫大な利益をあげたと言われています。このことから、彼はイングランド銀行を潰した男という異名を持っています。

ソロスの投資判断の根本には、再帰性理論という彼独自の理論があります。彼自身も自分が富を築くことができたのは、再帰性理論によるものだということを繰り返し述べています。私自身も再帰性理論のファンの一人で、彼の著作はかなり読み込んでいますが、再帰性理論をきちんと説明しようとすると相当長くなるので、それは別稿に譲ることにします。ここで重要なのは、ソロスがイングランド銀行を売り崩した時も、この再帰性理論という自らで作り上げた理論に基づいた行動だったということです。

4-5.世界3大投資家の共通点とは

バフェットやロジャーズ、そしてソロスの成功要因については、様々な解釈を与えることができるでしょう。けれど、彼らの共通点を一つだけあげるとすれば、間違いなくお金と何を交換すればいいのか、独自の価値基準を持っていたということです。

例えば、バフェットは、自分自身の基準を持ち企業の価値を徹底的に調べ上げて投資します。ロジャーズは世界中を旅して、現地を直接見ることで投資判断を行います。また、ソロスにおいては彼自身が築いた再帰性理論を拠り所に取引を実施しています。

「そんな独自の価値基準を持つことなんて自分には無理だよ」とあなたは感じたかもしれません。けれど、バフェットやロジャーズ、そしてソロスであっても、その価値基準は一朝一夕に作られたものではありません。多くの経験や失敗そして大衆に流されずに、自ら思考したことによって築き上げられたものなのです。

4-3.日本の投資家ランキング

日本にも有名な投資家はいます。例えば、多くの上場企業の株主名簿載っている竹田和平、上記で説明した、過去にジョージ・ソロスの投資アドバイザーを務め、現在は日本維新の会に所属している藤巻健史などは日本でもトップクラスの投資家といって差し支えないでしょう。

では最近ではどんな人が日本トップの投資家なのでしょうか。ここでは、株の2016年の保有資産のデータでそれを見てみましょう。

第5位 岩崎泰次 25億
第4位 志野文哉 42億
第3位 小手川隆 75億
第2位 佐々木桂一 95億
第1位 五味大輔 185億

名前だけ並べられても誰?という感じですが、小手川氏はかつてジェイコム男としてマスコミを賑わせた有名な投資家ですね。BNFというハンドルネームで呼ばれることも多いです。佐々木氏はまだ20代の方らしいです。20代でここまで株を保有できるほどの資産があるっていうのは末が恐ろしいです。

4.おわりに|投資家になるのに読んでおくべき本


最後に、投資家になるにはどんな本を読めばいいのでしょうか? それはあなたがどんな投資家になりたいかで変わってきます。けれど、あなたが全くの初心者なら、まずウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズ、そしてジョージ・ソロスの中で、最も共感できる人の著者や関連書を読んでみるといいでしょう。きっと変な投資の本を読むよりは、よほど役に立ちます。

投資家とは生き方のことです。そしてそれは自ら考え変化していくことができる生き方です。上記の3名は、富を築いた後でさえ、自らの考え方を発展させていっています。例えばソロスは、再帰性理論を生み出しましたが、その理論は今もなお発展していっています。

もちろん芯は必要なのですが、ある手法や理論を生み出したからそれでずっと稼ぎ続けられるというわけではないのです。常に時代に合わせて情報を集め、動いていなければ投資家として生きていくことは困難でしょう。そして多くの場合、それを苦もなく楽しみながらできる人が、巨万の富を築いていると考えられます。