FXが勝てないようにできている理由と回避方法|知らないと必ず負ける真実


私は、FXで複数の口座を使って、資産を運用しています。その中で、最近実感としてわかってきた勝ち続けるために重要な要素を、この記事では共有したいと思います。それは、あなたもFXをするときに使っている口座についての話です。

「なんで口座がFXで勝つために重要なんだ!?」と、あなたは首をかしげるかもしれません。しかし、これから解説する事実を知らないと、あなたがFXで長期的に利益を挙げることは、非常に困難になると言わざるを得ません。私が真実を紹介することで、多くの敵を作ってしまうかもしれません。でも、あなたが正当に投資で利益をあげるために、そして日本の投資環境をよくするためにも、ぜひともお伝えしなくてはならない事実です。

あなたは、もしかしたら初めから負ける要素が整っている環境で、取引しているのかもしれないのです。

1.FXで負ける仕組み|取引以前にあなたが損する理由


はじめにも述べましたが、あなたはもしかしたらFXで負ける仕組みにハメられているかもしれません。いえ、もしかしたらただ技術が身についていないだけかもしれません。あなたが、そのどちらなのかは、この章を見れば理解できるでしょう。

1-1.FXでの負けには2種類の理由がある

もしかしたら、あなたはFXで、資産を失ってしまったことがあるのではないでしょうか。かつて私にも経験があるので、その気持ちはよくわかります。「いったい自分は、何をやっていたのか」と自己嫌悪におちいってしまいますよね。でも、今一度、冷静に状況を見つめて、それは本当に自分のせいだったのか、よく考えてみましょう。

というのも、FXの負けの理由には2種類あるからです。一つはあなたのテクニカルの知識や取引の技術、そしてメンタル操作が、まだ未熟だったというものです。これについては、完全に自分のせいですし、勉強をするなど、いくらでも対処の方法があります。このような負けなら、あなたも納得できるでしょう。問題は、もう一つの理由で、負けてしまうことです。

1-2.これでは勝てるわけがないと感じた事例

先に私は、複数の口座で資産を運用していると言いました。これは、主に手法ごとに口座を分けて、利益や損失を把握しやすくすることが目的ですが、時には同じ手法で運用することもあります。

でも、不思議なことが起こるのです。FXの2つの口座において、同じ手法で運用したにもかかわらず、それぞれの口座で収支がプラスになったりマイナスになったりすることが幾度かありました。最初は、偶然かなと考えていました。というのも、それぞれの口座でスプレッドが違っているからです。

スプレッドとは、FXでいう手数料のようなものだと考えてもらって結構です。取引回数が多くなればなるほど、手数料が高い方の口座でマイナスがかさんでいくことは自然なことです。ですから、当然手数料が高い口座のほうが、収支がマイナスになっているとあなたも思うでしょう。けれど、事実はまったく逆だったのです。

1-3.FX会社の真実|本当に信頼できるか?

私が運用した2つの口座では、同じ手法で運用した結果、手数料が高い口座の方で利益が出ていて、手数料が低い方の口座ではマイナスになっていました。いったいこれは、どういうことなのでしょう?

取引の詳細を調べてみると、手数料の安い口座では設定した損切値にギリギリひっかかっていることが頻繁にありました。手数料の高い方の口座では、もちろん損切値に達している取引もありますが、ギリギリ損切値にひっかかっていないケースが手数料の安い口座よりも多かったのです。

実はFXのレート(提示されている価格)は、FX業者によって違います。また、指標発表時などに、どれくらいスプレッドが広がる(手数料が高くなる)かも、FX業者によってまちまちです。つまり、レートの微妙なズレや緊急時のスプレッド広がりは、FX業者が好きに設定できるということです。

でもこれは、考え方によっては恐ろしくありませんか? たとえば、あなたがドル円の取引で105円を切ったら損切りすると設定したとして、一方の業者では損切りにひっかかり、もう一方の業者ではひっかからないということです。そして、それは、ユーザーにわからない程度の些細なズレなら業者側で勝手に設定できるということです。

1-4.FX会社はあなたの味方?手数料で儲けているわけではない

FX業者にはあなたが、どの価格で損切りを設定しているかは丸見えです。ですから、やろうと思えば、適当な理由をつけて意図的にスプレッドに広げたりレートをずらしたりして、あなたのポジションを意図的に損切りさせることも理論的には可能です。証拠はないので、やっているとは言いませんがあくまで可能性の話です。

けれど、顧客に損をさせて、FX業者に何の得があるのかとあなたは思うかもしれません。たくさん取引をしてもらって、手数料をより多く払ってもらったほうがいいじゃないかと多くの人は考えるかもしれませんね。

でも、違うのです。世の中には手数料で稼いでいるFX会社と、顧客が損することで儲けるFX業者の2種類が存在するのです。次章で詳しく説明しましょう。

2.2種類のFX会社|評判に騙されない考え方


FXでの負け方が2種類あるように、FX会社の種類も2種類あります。なお、ここでは、わかりやすくお伝えするために、仕組みなどは簡略化して書いています。そのつもりで、読み進めてくださいね。

2-1.DD方式とは|国内業者はほぼDD方式

あなたは、ノミ行為という言葉を知っているでしょうか? 「呑み行為」や「のみ行為」などとも表記されます。ニュースなどで、何となく言葉を聞いたことがあるという方も多いでしょう。

ノミ行為とは、競馬やスポーツなどを利用して、私的にギャンブルの胴元を営むことです。日本では違法行為ですが、イギリスなどでは合法とされています。

ノミ行為を競馬で説明すると、日本中央競馬会(JRA)などの主催者を通さずに、個人的に投票を受つけ、客が負ければ掛け金は全て自分の懐に入れる(呑み込む)こと。馬券のほとんどは、ハズレますから、ノミ行為をやれば大きな稼ぎになります。

でも一つ問題があります。ある時奇跡が起きて、全ての客が万馬券を連発したらどうなるでしょうか。ノミ行為をしている胴元は、配当金を払えずに破産してしまうかもしれません。日本では違法ということもあり、ヤクザが胴元をしていることが多いのですが、こうした場合、配当金を踏み倒してしまうでしょう。

前章でFX業者には2種類あると書きましたが、一つはこのノミ行為と同じ原理で、顧客の注文を受けつけている業者です。たとえば、FX会社があなたの注文を受け付け、それが明らかに損失を出しそうな注文であれば、インターバンク市場(競馬でいえば主催者であるJRA)を通しません。

そして予想通り、あなたのポジションがマイナスになり損切りなどで決済されたとします。そうなると、あなたの損失分はそのままFX会社の儲けになるのです。

念のために言っておきますが、これはFXに限れば合法行為ですから、別にFX会社は違法なことはしていません。このような、インターバンク銀行を通すか通さないかを、FX業者の裁量で決めれられる方式を、ディーリングデスク方式(DD方式)と言います。

2-2.NDD方式とは|DD方式との違い

上記のような、DD方式を採用しているFX会社では、あなたが損をすればするほど儲かります。ですから、いろいろと便利なツールを提供しているように見えて、実はあなたが破産してくれるのが最も都合がいいのです。その便利なツールにも、もしかしたら、あなたにわからないように細工がほどこされていても、何ら不思議はありません(そこまでは考えすぎかもしれませんが)。そもそも、FXには素人が大量に参入してきますから、こんな小細工をしないでも、新規参入者たちが勝手に負けてくれるというのが本当のところでしょう。

ところで、FX会社にはDD方式ではない方法で、あなたの注文を受け付けてくれる会社もあります。それが、ノーディーリングデスク方式(NDD方式)を採用しているFX会社です。NDD方式のFX会社は、あなたから注文を受けると、その注文をそのままインターバンク市場に流します。ですから、DD方式のように顧客の損失で儲けを出すことはできません。どこで儲けているかというと、手数料です。ですから、NDD方式のFX会社はDD方式のFX会社よりも、手数料が高めに設定されています。

インターバンク市場の最低スプレッドは0.3pips程度ですから、NDD方式のFX会社は、これ以上の手数料を取らないと運営していくことは困難でしょう。一方、DD方式のFX会社の最低スプレッドが、0.3pips以下ということさえあります。これは、DD方式のFX会社は、手数料なんて取らなくても顧客の損失で十分儲けているということの表れでもあるのです。

2-3.DD方式のFX会社で取引していると上達しない

DD方式のFX会社にも、もちろん利点はあります。例えば、先に紹介したように顧客の損がそのまま儲けになるのですから、手数料を極限まで安くできます。無料にしても、何ら不都合はないくらいです。そして、インターバンク市場を通さないぶん、約定(取引成立)までが早いことも利点です。

しかし、あなたの損失がそのまま利益になるということは、あなたにわからないようにわずかにレートをずらしたり、意図的にスプレッドをずらしたりなどの行為をしている可能性も否定できないということです。DD方式採用していて、顧客全員が儲けを出し続けたら、そのFX会社は倒産してしまうでしょう。

競馬でいうところの万馬券を連発するような凄腕のトレーダーが複数人、DD方式のFX会社で取引を開始したらどうなるでしょう。そのFX会社は経営を維持するために、なりふりかまわず、レートずらしやスプレッドを広げてくるでしょう。それをかいくぐってさらに儲けを出すようなら、適当な理由をつけて口座を凍結することさえするでしょう。そうしないと、恐らく経営が成り立たないからです。

私がこうした行為が最も罪深いと感じるのは、このような環境ではトレーダーの腕が上がらないからです。あなたが設定した損切りのラインは、読み通りそこまでは下がらないはずのラインだったかもしれません。しかし、DD方式のFX会社でレートずらしをされたり、意図的にスプレッドを広げられると、そこまでは下がっていないはずのラインで損切りされてしまいます。そうなると、自分の判断が正しいのか正しくないのかさえわからなくなります。つまり、こうした環境で仮説検証を行なってトレードしても、意味がないのです。

3.長期的に投資するための最低限必要なのは公正な取引の場


上記を読んで、FX会社の仕組みがあなたにも何となく理解できたのではないでしょうか。ここでは、これまで書いたことを踏まえて、あなたにおすすめしたい方法をお伝えします。

3-1.単に手数料が安いことは本当はいいことではない

手数料が安いということは、普通に考えると良いことのように思えます。特に短期売買の場合、この手数料の積み重ねが重くのしかかってきます。しかし、上記で説明したように、FX会社は手数料を安くしている代わりに、それ以外のところでしっかり儲けを出しているということです。

もちろん新規参入者が勝手に負けてくれているので、一部のトレーダーが儲けを出してもビクともしないという経営をしているDD方式のFX会社もあるでしょう。けれど、可能性がある以上、五分五分の環境でトレードしていると考えるのは危険です。

3-2.長期的に投資するための最低限の環境

あなたが長期的にFXで利益を出したいと考えているなら、やはりNDD方式のFX会社でトレードをすることをおすすめしたいです。その環境では、完全に五分五分の勝負ができます。そこで利益が出せないなら、完全にあなたに問題がありますし、仮説・検証もしていくことができます。

NDD方式のFX会社は、DD方式のFX会社よりも手数料が高くなることが多いですが、それは公平に取引するために支払うショバ代だと思えば安いものではないでしょうか。たとえ、DD方式のFX会社に不正が一切ないとしても、その可能性が1%でもあるなら、それは完全に排除しておくべき要素だからです。

なお、海外のFX会社であるXMでは、次世代NDD方式を採用しており、手数料の安さと公平な取引の場を提供しているので、とてもおすすめできます。私自身も現在、主要なFX取引口座として使っています。

以下、XMのホームページからの引用です。「XM(エックス エム)は、次世代NDD(ノン・ディーリングシステム)と言われる、最も公平な発注方式を採用しており、お客様の利益に相反する価格操作は一切いたしません。また、お客様の注文に対しては、業界最高水準の注文インフラを備えており、注文が殺到する時間帯であっても、リクオート(約定拒否)が発生することは無く、平均注文成約率は99.97%を誇ります。」