投資の初心者は何から始める?FXや株など小額でできるおすすめ投資を解説


あなたは、「初心者が投資を始めるには何がいい?」「小額からはじめられる投資って、あるのかな?」なんて疑問を持ってこの記事を開いてくれたのかもしれません。

投資に興味を持つ背景には、将来に対する漠然とした不安があるのではないでしょうか。あなたが感じている漠然とした不安は、残念ながら正しい感覚と言わざる得ません。日本の経済は停滞し、いまだ物価上昇にさえ至っておらず、予定されている消費税増税により、その流れは加速していくと考えられます。

かつてなら、真面目に働いてさえいれば、賃金が上がり、それなりに豊かで幸せな家庭を作り、特に不自由なく老後を送れることができたでしょう。けれど、老後に不自由なく生活するには、個人で2000万円の貯金をする必要があると国から発表されるなど、個人が努力して資産を築き上げなければ、まともに一生を送れない時代が来ようとしています。

しかし、きちんとした投資教育を受けたことがない日本人が、投資に飛びつくのはとても危険なことでもあります。お金を増やそうとしたのに、逆に資産の大半を失ってしまうということはよくあることです。

そこでこの記事では、10年以上様々な投資に手を出して、失敗も成功も繰り返してきた著者が、投資の初心者にぜひ知っておいてもらいたい知識や注意点、そしてどんな投資をするのがおすすめなのかを解説します。

1.始めやすい投資にはどんな種類があるか


あなたが投資の初心者なら、まずは小額からできる始めやすい投資をしたいと考えているのではないでしょうか。確かに大金を投資して、大損をしてしまったら元も子もありません。

小額の投資ならば失敗しても、ダメージは少ないと考えるのは自然なことです。そこで、この章では比較的少額で、参入しやすい投資を紹介していきましょう。

1-1.投資の代表格の株式投資

投資と聞いて、多くの人が思い浮かべるのが株式投資でしょう。私自身も投資は、株式投資から始めました。約4,000もの銘柄があり、安い株なら、数万円から投資を始められます。しかし、トヨタやキヤノンなどの日本を代表するような企業の株を買おうとすると、それなりの資金が必要になってきます。

1-2.資金の25倍もの金額で運用できるFX(為替証拠金取引)

2000年代初めから伸びている投資の一つに、FX(為替証拠金取引)があります。FXとはざっくりと言えば、異なる国の通貨を売買することです。たとえばドルと円というように、ある国とある国の通貨がペアになっています。

多くの国が自国の通貨を持っていますから、その組み合わせ(種類)は無数にあります。とはいえ、日本で一般的に取引できる通貨ペアは、40種類程度です。

FXが人気の秘密は、レバレッジという仕組みで、手持ちお金の25倍もの資金を運用できるからです。例えばあなたが5万円の資金しか持っていなくても、125万円もの資金で運用することが可能になります。ですから、小額で大きく儲けるには、絶好の投資といえますが、これには罠もあります。この罠については、後の章でご紹介しましょう。

1-3.不動産投資のメリット

投資初心者にとって気になる投資の一つに、不動産投資があるのではないでしょうか。家賃収入も得られますし、不動産そのものの価値が上がれば大きな儲けになります。

ただし、株やFXと比べて流動性という意味で難点があります。つまり、価格が上がっても、すぐに売れるとは限らないということです。株やFXでは、市場参加者が多いので、売りたいときに売れますし、買いたいときに買うことができます。

しかし、不動産投資の場合、その価格で買いたいという人がいなければ売ることができません。また、不動産投資は、税金に関しても株やFXよりもずっと高いです。株やFXは利益の約20%の税金がかかるのに対して、不動産投資では最大で55%もの税金がかかります。

1-4.投資信託は本当にお得?

投資信託とは簡単にいえばプロにまかせて、資産を運用してもらうことです。プロにまかせて、資産が増えるならこんなに楽なことはないですよね。投資信託の最大のメリットは、やはり自分で投資の勉強をする必要がないということかもしれません。

投資信託は、証券会社や銀行などの販売会社、実際に資産を運用する信託投資会社、そして預かった資産を管理する信託銀行などの受託会社の3つで成り立っています。でも、これが曲者で、あなたが投資信託を使おうとすると、この3つにそれぞれ手数料がかかります。ですから、資産運用で利益が出たとしても、手数料を払うとマイナスになるということもあります。また、本当にいい投資信託は初心者には、見分けにくいというのもマイナス要因です。

2.投資の初心者は何から始めるべき?初心者向けの投資


私はあなたに、むやみに投資を勧めたいわけではありません。なぜなら、どんな投資にも必ずリスクが存在するからです。投資で大きな利益を上げている人がいるのは、決して少なくないリスクを引き受けたからです。そして、あなたが初心者なら、なるべくリスクの低い小額からできる投資をしたいと考えているでしょう。

けれど、小額からできる投資の多くは参入障壁が低い代わりに、リスクが高いものがほとんどだと考えていただきたいのです。多くの人が手を出せないような、大金が必要な投資の方がリスクの低いものが多いのが事実です。けれど、がっかりしないでください。リスクの高い投資でも、やり方によってはリスクを最小限にすることができるのです。

2-1.株とFXの共通点 株はいくらから始められる?

株とFXなら、どちらが小額で始められるでしょうか? 株の銘柄にもよりますが、株式投資で小額で取引できる銘柄はリスクが高いものが多いです。その点、FXならレバレッジが効くので、かなり小額からでも、ドルや円などのメジャー通貨を取引することが可能です。

株ならきちんとした銘柄で取引したければ、最低100万円は用意しておきたいところです。FXであれば、損失を被ったときのことを考えても、20万程度あれば十分始められると考えます。ただし、投資額が少なければ、そのぶん儲けが少ないのはいうまでもありません。けれど、それでいいのです。最初は取引に慣れるということが重要です。決して最初から、大金を投資しないことをおすすめします。

そして、株とFXには実は共通点があります。どんな共通点だと思いますか?

それはチャートを見て取引するということです。チャートとは、取引対象の値動きをグラフ化したものだと言えばわかりやすいでしょうか。そして、そのグラフには価格が上昇したり下降したりする際に、決まったパターンが現れることも少なくありません。株やFXで儲けている人たちは、こうしたパターンを目印に取引しているのです。

2-2.FXで勝てるなら株でも勝てる

FXと株式相場では、多くの人はチャートを見て、取引しているということを、上記で説明しました。FXにも株式にもそれぞれ値動きの特徴があるのものの、チャートのパターンは多くの場合、共通しています。なぜなら、チャートには大衆心理が表れるからです。

例えば、株式相場では、価格が上昇するときは、山と谷をいくつも作りながらゆっくりと上がってきます。けれど、下落するときは直角に近い角度で、一気に暴落することが多いです。なぜ下落するときは上昇のときのようにジワジワと下がっていかずに一気に崩れ落ちるのか? これは、儲けを逃がすことよりも、損失を出すことの方に人間は恐怖を感じるという心理が表れたものだといえます。

FXと株式相場で使うチャートには上記のような、人間の心理が共通して表れます。ですから、少額でもチャートを使ってFXで勝てるようになれば、同じようにチャートを使って株でも勝てるようになる可能性が高いのです。また、チャートの知識は株やFXだけでなく、商品取引や仮想通貨の取引にも使えます。

2-3.小額から始められる投資のFXがおすすめ

つまり、チャートを使う取引の成功体験は、その後いろんな相場で使えるということです。もしあなたがこれから投資を始めたいということであるなら、まずはチャートを正確に読めるようになり、小額でも儲けを出せるようになることを目指すのが近道です。

ですから、私のおすすめは小額でもメジャー通貨が取引できるFXをやり、そこで十分にチャートを知識を身につけてから株式投資や仮想通貨などの取引を検討していくということです。最初は儲けなくてもいいです。とにかく、資産を減らさないことを心掛けてください。

生き残ってさえいれば、どういうときに価格が上昇するのか、そしてどんな風に価格が下がるのかがチャートを通してわかってくるはずです。そうしたらしめたものです、その知識は株でも仮想通貨でもチャートを使うあらゆる相場で応用できるのです。

3.投資の初心者が失敗しやすいこと3つと勉強方法


最後に初心者が投資をする際に、注意してほしいことを3つ紹介します。もっといろんなことを伝えたいのですが、あまりに多くのことを人は覚えていられないでしょう。ですから、一気に大金を失わないように、投資の初心者に最低限守ってほしい3つに絞りました。たった3つだけなら、あなたにも守れるはずです。

3-1.小額でハイリターンを狙う投資

FXでは、レバレッジをかければ小額で大きなリターンを狙うことも可能です。けれど、特に初心者のうちはレバレッジは控えめに使ってほしいのです。まったくレバレッジを、使わないということでも構いません。株式取引どうしてもやりたいということであっても、有り金すべてを同じ銘柄に突っ込むような取引をしないでほしいのです。もちろんうまくいけば、それなりに大きな儲けが出るでしょう。けれど、こうしたやり方は多くの場合リスクのほうが大きいです。

そして、有り金すべてを突っ込むというような投資は、もし反対方向に価格が動いたら立ち直れないほどの損失を招いてしまいがちです。仮に思惑が外れても、次も挑戦できるように取引していくのが鉄則です。

たとえあなたがチャートに熟達したとしても、100%予測できるわけではありません。あくまで、より確率の高い方向がわかるだけです。熟達してもそうなのです。ですから、上手な人ほど多く余力を残して、次も挑戦できるようにしているのです。

3-2.損切りをしない!できない?

投資で破産してしまうような人は、決まって損切りができません。損切りとは、思惑が外れて価格が逆に動いたときに決済して損失を確定することです。だれもが損を出してしまうことは嫌なものです。でも、そこで損失を確定しておかないと、損失額はどんどん大きくなっていく可能性があるのです。

ここまで下がったら損切りするという価格を、取引する前に決めておかなければなりません。それが長く投資行動を続けることにつながります。そして、損切りする場所を決めて取引をする癖がつくと、どういうふうに取引すればなるべく損切りにひっかからずに、取引ができるかということに熟達していきます。でも、少しでも損をすることを嫌がり、損切りの価格を決めない取引を繰り返していると、こうした視点が育たないのです。

3-3.投資で無駄な勉強をしてしまう

投資をしようとするときに、多くの人はいろんなことを勉強しなければいけないと考えます。しかし、FXや株をやるなら、まずはチャートにのみ視点を合わせるのが最短の道です。国際情勢や企業の業績を読んで取引することもありますが、これらを身につけるには相当の時間を要しますし、中途半端な知識では逆にマイナスになってしまうことさえあるでしょう。

ましてや、国際情勢を読んで、FXを取引するのは専門家でも難しいことです。プロの評論家でも国際情勢を見誤った意見を言っているような記事もよく目にします。もしこうした取引がしたいなら、信頼できる専門家にお金を払って情報を買うという行動をおすすめします。

4.おわりに|チャートを勉強してみよう


チャートをいう限られた情報の中で、何を読み取れるようになるか、そしてそれをどう活かしていくかに集中してみましょう。そうすればいろんなことが、わかってきます。

このような作業が楽しいと感じる方は、おそらく投資に向いていると思います。逆に面倒だなと感じる方は、自分の習慣を変えない限り、投資で大損を招きやすいでしょう。

チャートについてもっと詳しい情報がほしい方は、以下の記事を参考にしてみてください。あなたが投資を行ううえできっと役に立つでしょう。

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