iDeCo最強の証券会社は楽天かSBIどっち?比較とおすすめ


「イデコをやるなら、結局どの証券会社を選べば後悔がないのかな~?」「証券会社の選び方のポイントを知りたい」「サービスとか細かいことはいいから、とにかくお得にイデコを始めたい」なんて考えていませんか。この記事では、そんな疑問にお答えします。

私から言わせれば、税金を払っているなら、イデコは絶対やったほうがいい投資の一形態です。とはいえ、やらない方がいい人がいるのも事実です。「自分がイデコを本当に始めていいのか」と迷っている方は、以下の記事をクリックして読んでみてください。

イデコのデメリットを再確認|元本割れ?死んだらどーなる?50代もOK?

でも、イデコを始めるにしても、最もよい条件で始めたいものですよね。なぜなら、イデコは長期間積立てなければならない方法になるので、毎月の手数料が少し違っただけでも、10年後20年後には大きな差となってしまうからです。そこで、この記事ではイデコを始めるなら、どの証券会社を選ぶのがいいのかを解説します。

1.iDeCoとは?楽天とSBIがダントツの2強の理由


この章では、イデコとは何なのかを軽く説明して、もしあなたがイデコを始めるなら、どの証券会社がベストかを、順を追って説明しましょう。はじめにでも触れましたが、イデコを始めるなら、証券会社選びがかなり重要な要素です。その第一歩を間違えないためにも、ぜひ記事を読み進めてください。

1-1.イデコ(iDeCo)とは?簡単に確認

「もう知っているよ」という人も多いでしょうが、ここで簡単にイデコについて説明しておきましょう。iDeCo(イデコ)とは正式名称を個人型確定拠出年金といい、加入者が積み立てで掛金を拠出し、自分で金融商品を選んで運用を行い、60歳以降に公的年金に上乗せして、給付を受けとることができる私的年金のひとつです。

イデコを誤解を恐れず簡単に言うと、毎月小額の資金を積み立てて、そのお金で投資をして老後に備えましょうという制度です。イデコが注目されている理由の一つは、毎月の積立て額に応じて、税金が安くなるからです。つまり、ごく単純化していうと、毎月税金を払う代わりに、その資金を投資に回すことができるってことです。

そう考えると、超お得だと思いませんか。けれど、注意点もあります。投資をして利益が出ても、受け取れるのは60歳以降になります。あくまで私的年金ですから、「老後、困らないために今から積立投資をしましょう」っていうのがイデコの本来の目的だからです。

1-2.イデコを始めるには証券会社と金融商品を決定

税金を払うよりも、そのお金で投資した方が絶対いいですよね。ってことで、イデコが話題になっているわけです。「自分もやってみたい! でもどうやって始めればいいの」と、あなたは思ったかもしれませんね。イデコを始めるには、次の2点を決めるだけです。

(1)どの証券会社でイデコをやるのかを決める
(2)どの金融商品で運用するのかを決める

もちろん、証券会社に口座を開設するには手続きをする手間がありますし、金融商品を選ぶのにも勉強しなければならないことがありますが、やることは上記2点だけです。もちろん投資ですから、リスクもあります。そのリスクを最小限にするために、証券会社と金融商品選びが重要になるのです。

1-3. イデコなら楽天とSBIがダントツの2強の理由

イデコを扱っている証券会社は、無数にあります。その中でも、ダントツに人気のある証券会社が楽天証券とSBI証券です。この2つの証券会社のどちらかを選択しておけば間違いないといえます。

なぜ、この2つの証券会社に人気が集まっているのかというと、口座管理料や信託報酬などの安さと金融商品のラインナップの充実にあります。もちろん、楽天証券とSBI証券以外にも初心者にやさしいサービスが充実しているとか、デザインがいいとか、色んな魅力的な要素を持つ証券会社があるかもしれません。しかし、純粋に口座管理料や信託報酬などの安さと金融商品のラインナップだけを見れば、楽天証券かSBI証券で間違いないという結論になります。

2.iDeCoは楽天とSBIどっち?徹底比較


イデコをやるなら、楽天証券かSBI証券がいいということは分かったけれど、「実際のところどっちを選べばいいの?」とあなたは思っていることでしょう。さすが、2強だけにそれぞれに魅力があります。それぞれの特徴が、どれだけあなたに合うかで決めればいいと感じます。そこで、この章では楽天証券とSBI証券のメリットと特徴を見たうえで、それぞれを比較してみましょう。

2-1.楽天のイデコのメリットと特徴|楽天ポイントは?

イデコを扱う証券会社では、運営管理手数料がかかったり、条件次第では無料になったりということが多いです。しかし、楽天証券なら無条件で運営管理手数料が一切かかりません。イデコを一度始めると必然的に積立型の長期投資をすることになります。一回一回は大した額でなくても、口座管理料を何十年と払わされ続けたら、それなりの金額になって長期投資に不利に働きます。

楽天証券は、金融商品のラインナップも31本と比較的充実しています。また、信託報酬(運用コスト)が抑えられた投資信託が揃っているということも魅力の一つです。そのラインナップの中には、非常に人気のある「楽天・バンガード・ファンド」が入っています。

楽天・バンガード・ファンドとはざっくりいうと、小額で世界中の株式やアメリカ全土の株式をカバーできるインデックスファンドです。インデックスファンドというのは個々の株式で儲けを出すのではなく、株式市場全体の指数に連動するように株式を組み合わせて、運用するスタイルの投資信託です。

つまり、世界の経済が今後成長していくと仮定すれば、全世界の株式に連動するインデックスファンドは儲かりますし、アメリカの経済がさらに発展していくなら、アメリカの株式全体に連動するインデックスファンドは利益を出すことができます。ですので、現時点でとても勝率が高い金融商品だと考えられているわけです。

なお、つみたてNISAの場合、楽天カード決済にすれば、その1%がポイント還元されます。しかし、イデコの場合は、楽天カード決済は対象外なのでご注意ください。

2-2.SBIのイデコのメリットと特徴|ロボでサポート

SBI証券は10年を超えるイデコの運営実績があり、加入者数もイデコを扱う業者の中では一番多いので、それだけでも安心感があるのではないでしょうか。さすが、選ばれている証券会社だけあって、かゆいところに手が届くようなサービスが充実しています。

まず、運営管理手数料は、楽天証券と同様に無条件で無料です。これだけでも、運営管理手数料を取っている証券会社と比べて優位性があります。長期で運用するからには、定期的にかかる費用はなるべくないほうがいいのです。

そして、SBI証券のイデコで選択できる金融商品は、楽天証券よりも充実しています。オリジナルプランとセレクトプランの2つがあり、オリジナルプランが37本、セレクトプランは36本の運用商品が用意されています。ただし、注意しなければならないのは、オリジナルプランとセレクトプランは、どちらかを1つを選ばなければならず、2つのコースを同時に利用することはできないということです。

信託報酬が安い金融商品が揃っているのは、セレクトプランのほうです。そして、上記で「楽天・バンガード・ファンド」を紹介しましたが、SBI証券にもこれに似た金融商品があります。それがセレクトプランの「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」です。これ一つで日本以外の全世界をカバーできるインデックス型の投資信託で運用コストも安く、もし世界全体の経済が今後成長するのであれば、損をする可能性が低いと考えられています。

ということで、このブログでは、SBI証券でイデコをやるなら、断然セレクトプランをおすすめします。もちろん、考え方によっては、オリジナルプランの方が魅力的に映る場合もあるでしょう。ここでは、現時点で利益が出る可能性が高い方を取って紹介していますが、絶対ということはありません。最終的には、あなたが自分でもよく考えてピンときたものを選ぶのがベストだと考えます。

また、SBI証券では、SBI-iDeCoロボという運用商品選びをサポートするサービスが存在します。WEB上で簡単な質問に答えるだけで、自分に合った資産配分を提案してくれるものです。助言を受けるだけにとどめることもできますし、運用の一切をSBI-iDeCoロボに任せることも可能です。

3.iDeCoは楽天証券とSBI証券の結局どっちがおすすめ?


「イデコを始めるのに楽天証券とSBI証券を選択するメリットはわかったけれど、結局どっちがおすすめなの?」とあなたは感じているかもしれませんね。定番の世界全体に投資するタイプの投資信託を選ぶなら、SBI証券を選択するほうが、純粋に投資という観点から考えれば優位ということになるでしょう。なぜなら、SBI証券のセレクトプランで扱っている「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」の信託報酬が0.1144%以内になっているのに対し、楽天証券が扱っている同様のインデックスファンド「楽天・全世界株式インデックスファンド」の信託報酬は0.212%と約2倍高いからです。

投資でより多くの利益を得るには、経費は少しでも減らした方が優位に働くのは当然です。ただし、ひとつ気を付けなければならないのは、楽天証券の「楽天・全世界株式インデックスファンド」は日本を含めた全世界の株式に投資するのに対し、SBI証券の「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」では、日本を除いた全世界の株式に投資することになります。もちろん、日本は経済的に成熟しているから、日本を除いた方が有利だという考え方もあります。けれど、もし、SBI証券で楽天の「楽天・全世界株式インデックスファンド」と同等の金融商品を持ちたいなら、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を90%程度保有し、同じセレクトプランの「eMAXIS Slim 国内株式」を、10%程度保有すれば似たような投資結果になるでしょう。さらに、「eMAXIS Slim 国内株式」の信託報酬も0.154%以内と格安です。

上記のことからイデコを投資と捉えるなら、このブログではSBI証券をおすすめしたいというのが、今現在の結論です。しかし、信託報酬などでは楽天証券は、SBI証券と比べて分が悪いですが、優れているところもたくさんあります。たとえば、インターフェイスが使いやすかったり、土日もコールセンターが対応していたりと優れたサービスがあります。

ですので、投資についてある程度勉強していて、無駄なコストを少しでもカットして純粋に利益を狙いたいならイデコはSBI証券でやるのをオススメします。けれど、使い勝手が自分に合っていたりコールセンターを有効に活用したりすることを求めるなら、楽天証券を選択するのもアリだと考えます。楽天証券の信託報酬などは、SBI証券に比べると割高ですが、その他の多くの証券会社と比較すれば割安の部類に入りますから。