FXの取引時間 と時間帯ごとの特徴|各国の市場の傾向とおすすめの取引時間


FX会社の取引時間は、FX会社によって多少のばらつきがありますが、おおむね月曜日午前7時〜土曜日午前7時までです。ただし夏時間(サマータイム)では月曜日午前6時〜土曜日午前6時までとなります。サマータイムとは、欧米を中心に広く用いられている、時計の針を1時間進めて仕事などを行う制度のこと。外国為替を扱うFXでも、その影響を受けてます。サマータイムの期間は、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までとなります。

この記事では、主要なFX業者の取引時間や、時間帯ごとの特徴、おすすめの取引時間などについて解説します。FXの時間について正確な知識を得ることで、あなたの取引を有利にしていきましょう。少しでも有利になる要素を積み重ねることが、勝率を高めることに寄与します。

1.FXの取引可能時間は?|土日もできるの?各社で比較

1-1.FXの取引可能時間を楽天やGMOなど各社で比較

上記で、FXの取引時間は、各社により多少ばらつきがあると書きましたが、具体的には以下のようになっています。取引時間が長い順番に掲載します。

GMOクリック証券
月曜午前7:00〜土曜午前7:00(月曜午前7:00〜土曜午前6:00/ サマータイム)

楽天証券
月曜午前7:00〜土曜午前6:55(月曜午前7:00〜土曜午前5:55/ サマータイム)

マネックス FX
月曜午前7:00〜土曜午前6:55(月曜午前7:00〜土曜午前5:55/ サマータイム)

ライブスター証券
月曜午前7:00〜土曜午前6:55(月曜午前7:00〜土曜午前5:55/ サマータイム)

ひまわり証券
月曜午前7:00〜土曜午前6:55(月曜午前7:00〜土曜午前5:55/ サマータイム)

外為どっとコム
月曜午前7:00~土曜午前6:55(月曜午前7:00〜土曜午前5:55/ サマータイム)

DMM FX
月曜午前7:00〜土曜午前6:50(月曜午前7:00〜土曜午前5:50/ サマータイム)

SBI FX
月曜午前7:00〜土曜午前6:30(月曜午前7:00〜土曜午前5:30/ サマータイム)

ヒロセ通商 LION FX
月曜午前7:00〜土曜午前6:00(月曜午前7:00〜土曜午前5:00/ サマータイム)

インヴァスト証券
月曜午前7:00〜土曜午前6:00(月曜午前7:00〜土曜午前5:00/ サマータイム)

上記を見ると、GMOクリック証券が一番長く取引時間をとっています。閉めるのが早いFX会社では、GMOクリック証券よりも1時間早く取引ができなくなります。一般的にはもう寝ている時間でしょうから、あまり影響がないかもしれませんが、週末に持ち越したくないなどの理由で、何としても決済したい場合には、この1時間の差が大きなものになる可能性もありますね。

1-2.FXの取引可能日|祝日でも取引可能で土日は休み

FXは土曜日と日曜日は、基本的に取引できませんが、土日以外の祝日であれば、取引ができます。つまり、一部例外はありますが、土曜と日曜以外は市場が開いているということです。また、1月1日は市場が開いていないので、曜日に関係なく取引はできません。

2.FXの時間帯ごとの特徴と値動きの傾向や癖


この章では、FXの時間帯ごとにどんな値動きになりやすいのか、ということを解説します。値動きを決める一番の決め手は、どれだけの数の参加者がいるかということです。参加者が多いと値動きも激しくなる傾向があります。

また、FXの時間帯ごとの値動きの傾向は、どの国の投資家が中心に参加しているのかということも大きな影響を及ぼしています。夜になると、その国の金融機関が開いていないので取引量は減ってしまいます。

では、日本時間の各時間帯で、主にどの国の市場が動いているのか見てみましょう。

2-1.オセアニア市場の値動きは粗い|日本時間5時〜14時

オセアニア市場の取引の中心時間は、朝5:00~夕方15:00になります。主にニュージーランドやオーストラリアで、活発に取引される時間帯です。

オセアニア市場は、週の初めに世界で最も早く市場が開くため、週末のサプライズに最も早く反応します。また流動性が低いため、根が飛ぶような(窓を開けるような)大きな値動きになることもあります。9時に日本の市場が開くまで、その傾向は続くため比較的読みづらい時間帯だと言えます。

2-2.東京市場はレンジ|日本時間9時〜19時

東京市場の取引の中心時間は、9:00~17:00。日本・シンガポール・香港を中心としたアジア圏での取引が活発になります。

とはいえ、欧州市場やニューヨーク市場に比べると参加者は少ないこともあり、経済指標に対する反応も小さい場合が多く、高値や安値も限定的で、レンジ相場を形成することも多いです。また、日本の株式市場と連動することも多く、比較的読みやすい値動きを形成することもよくあります。

2-3.欧州市場にトレンドが発生?|日本時間16時〜3時

欧州市場の取引の中心時間は、16:00~24:00です。ドイツ・イギリス・フランス・スイスなど、ヨーロッパ各国での取引が活発になります。また、欧州市場は参加者が多いだけに、経済指標にも大きく反応します。この時間帯の特徴としては、オセアニアや東京時間に比べて、トレンドが発生しやすい傾向にあります。

東京時間で頑なに守っていたレンジ上限やレンジ下限をたやすく超えていくのも、この時間帯でよく目にする光景です。その様は、まるで東京市場をあざ笑っているかのように見えることもあります。また、経験上一方行に値が動きやすく、大勝ちできるチャンスも多いです。もちろん反対のポジションを持っていれば、大損する可能性も秘めています。

2-4.ニューヨーク市場は癖が強い|日本時間22時〜7時

そして、いよいよニューヨーク市場が開くと、アメリカが取引に参加してきます。日本時間22時〜7時といえば、現地ニューヨークでは、朝9時〜夕方18時にあたります。ダウのNY証券取引所は、現地時間の9:30~16:00に開いていますから、この時間付近、日本時間でいえば、22:00〜5:00が中心的な取引時間になるでしょう。

ニューヨーク市場そのものが大規模なものですが、さらに上記の欧州市場と半日重なっているため、ダイナミックな値動きを形成します。また、米国の重要経済指標が発表されるのも、多くの場合この時間帯です。当然ですがアメリカ系ファンドも多く参加しており、様々な思惑が渦巻いているためクセの強い値動きをすることも多いです。

例えばトレンドを形成しているかと思いきや、今度は全く逆方向に相場が動いていくなど、初心者では読みづらい相場展開をすることも多々あります。大勝ちできるチャンスは無数にありますが、そこはまさにFXという名の戦場の最激戦区といえます。

3.FXの取引時間帯のおすすめは?


FXの秘訣の一つに、自分の得意な取引時間帯を持つということがあります。FXは24時間動いていますが、その全ての時間に取引はできませんし、取引する必要もありません。自分が好きな時間、得意な値動きをする時間をつかんで、その時だけ取引すれば勝率は上がっていきます。

3-1.動きの激しい時間帯が稼げる時間帯といえる

FXで儲けが出やすい時間帯はやはり、値動きの激しい21時〜24時の時間帯です。この時間帯には米指標も多く発表され、相場が一気に動き出します。

ただし、短期トレードの場合、指標をまたいで取引することはおすすめできません。半ばギャンブルのような投資になりやすいためです。その日の指標がすべて発表された後は、今後の相場の動きが決まることも多く、そこを狙って取引するなど、丁半博打にならないような戦略が必要です。

3-2.東京時間は値動きを読みやすい

株式取引をしている人なら、東京市場の値動きは比較的読みやすいと思います。日経平均株価と連動することも多いからです。

ただし値動きは限定的になりやすく、少ない値幅を確実に取っていくような取引になりがちです。でもこうした取引をうまくできれば、安定的な収入につながっていきます。

4.おわりに|どんな時間軸や時間足で取引するかも大切


この記事では、FXの時間帯ごとの値動きの特徴について解説しました。ぜひそれぞれの時間帯の値動きをつぶさに観察して、自分が得意な時間帯を作ってほしいですね。

それと同時に、チャートなどでどの時間軸で取引するかも重要です。日足なのか、4時間足なのか、5分足なのか。どの時間帯でどういった時間軸で取引すると、自分に合っているかということを、ぜひ意識してみてください。これを意識するか、しないかであなたの成長速度は格段に違ってくるはずです。

なお、チャートをより詳しく理解するためには、ローソク足の知識は必須です。以下の記事では、ローソク足について一生使える知識を解説しています。ローソク足だけですべてがうまくいくとは言いませんが、知っていないと大損する可能性も秘めています。ローソク足の知識に不安がある方は、自分の資産を守るためにもぜひ一読ください。

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