FXでメンタル崩壊して負ける初心者|勝ち組の特徴はメンタルを鍛えて稼ぐ


FXで最も重要なものは、何だと思いますか? 手法や資金管理、市場に対する理解など、様々な要素を思い浮かべることでしょう。でも、本質はそこにはありません。誰も本質に気づけないので、FXの世界では9割が負け続けているのです。その重要な要素とは「メンタル」なんて聞いたら、またかよって、あなたは思うかもしれませんね。

でも、ちょっと待ってください。確かにいろんなところで、FXに重要なのはメンタルなどと言われますが、その意味を本当に理解できている人はほとんどいません。ですから、この記事の価値も、あなたには伝わらないかもしれません。でも、誰かが書かなければ日本人全体の投資レベルも上がらないのではないかと考え、この記事ではFXでのメンタルについて大いに語ってみたいと思います。

1.FXはメンタルがやられるゲーム


FXで損失を抱えるような状況になれば、普通の人は自分でも気づかぬうちに、メンタルがおかしくなってきます。仕事をしていても遊んでいても、FXのレートが気になり始め、含み損を膨らませていくのです。そして、強制ロスカットでも食らおうものなら、精神が崩壊してしまうかもしれません(笑)。

1-1.FXは9割がメンタルで負けている

あなたはもう気づいているでしょうが、FXの全ての取引で利益を出すことはできません。必ず負けを経験します。ですから、負けてもいいのですが、やってはいけないのは大負けです。いかに大負けしないように、利益を上げていくかがFXのテーマなのです。

けれど、多くの人はちょっと負けがかさんだだけで、メンタルが崩れていきます。その結果、短期間で損失を取り返そうとしたり、やけっぱちになりイチかバチかの勝負に出て、ただの負けが大負けにつながっていくのです。でも、こう言ってもあなたには伝わらないかもしれません。そもそもメンタルとは、何を指しているのかを定義した方がいいでしょう。メンタルとは、直訳すれば「精神的」「心理的」という意味になります。でもこれだけでは、十分に説明できたことにはならないでしょう。

私があなたに伝えたいメンタルとは、自分の頭で考える思考力や判断力、そして、その日の体調や気分をも含めたあなたの内面全てにおいてのことです。含み損が増えて、「上がれ、上がれ」と唱えている状況は思考停止している状態ですよね。FXで損失を抱えることで、普段は賢明な人でも、容易にこのような状態になってしまいます。そして、自分の体調や気分と意思決定の質を、切り離して考えている人が世の中には多いのも私には不思議でなりません。

1-2.借金があっては力を発揮できないのはFXでも同じ

たとえば、あなたが今の自分には返せないくらいの借金を抱えてしまったとしましょう。日夜、ヤクザまがいの借金取りが電話をかけてきて、あなたはいつもビクビクしています。そんな時、まともな意思決定ができるでしょうか。恐らく、どんなに頭がいい人でも、できないのではないでしょうか。そういった恐怖心をかかえた状況では、もはや頭の良さなんて関係ありません。不安でしょうがない状態が、思考力を奪うからです。

FXで含み損を抱えている状況も、上記のような借金を抱えている状況とほとんど変わりません。あなたは、その損失を過大に評価するでしょうし、日々それが気になってしょうがなくなるからです。

1-3.勝ち組トレーダーほどメンタルの重要性を熟知

上記のようにメンタルは、FXの取引の質に確実に影響を及ぼしてきます。FXで一時的にでも成功する人の要因の一つは、このメンタルの状況が非常にいいからといえます。乗っているトレーダーというのは、いるものです。そうしたトレーダーは、メンタルの状況が良いために、思考力や直観力も非常に高まっています。しかし、彼らがメンタルの重要性を熟知していない場合、一つの負けトレードがきっかけでメンタルが崩れ、最終的に損失を出してしまう可能性は非常に高いといえます。

長期的に利益を挙げているトレーダーほど、メンタルの重要性をよく知っています。たとえば、トレードルールを一日に一度は確認する、体調の悪いときには重要な決定をしない、お酒を飲んだらトレードはひかえる、トレードに集中できる環境を作るためにパソコンなどにお金をかける、などが一例です。自分なりのルールを、世間一般の意見よりも重視するのも、長期的に成功するトレーダーの特徴です。こうした行動ができるのも、メンタルが出来あがっているからです。

2.FXは正常な判断ができる環境が重要


上記を読んであなたにも、メンタルがいかに重要かがわかったのではないでしょうか。この章では、より具体的にメンタルについて考えてみましょう。

2-1.初心者ほどメンタルと環境を管理してほしい理由

あなたがFXで利益を挙げたいと考えるなら、まず正常に思考できるような環境を整えなければなりません。それは、精神力を鍛えることかもしれませんし、外の音を遮断して物事に集中できる部屋を作ることかもしれません。

やり方は人それぞれですが、FXでいうメンタルとは、常に正常な思考で取引できる自分自身の状況と言いかえることができるでしょう。このような状況を整えることが、FXでの利益にもつながっていきますし、逆にこのような状況が整っていなければ、いくらチャートやテクニカルの勉強をしても、それを生かせない可能性が高いです。人の思考は、自分自身が考えている以上に、環境や自らの状態に影響を受けるからです。

このように諭しても、「何だか腑に落ちないな」とか「私は環境なんかに、左右されない人間だ」と感じている人もいるでしょう。かつての、私もそうでした。でも、そういう頑固で人の意見にあまり左右されない人こそ、心理要因や環境要因に気づいたときに、一気に結果を出す可能性が高いともいえます。

こうした環境や心理要因について、さらに深く知ってみたいと感じたなら、以下のサイトを、参考にするといいかもしれません。外部サイトですが、いいコンテンツだと感じたので紹介しておきます(リンクの許可は、きちんととっています)。トレーダーに影響を与える全20の心理的要因について洞察しており、投資の意思決定においてマイナスとなる心理的要因を回避するためのヒントや、成功するために心掛けることなどのアドバイスが掲載されています。

https://www.ig.com/jp/research/psychology-in-trading#

2-2.FXのメンタルコントロールは他分野でも使える

メンタルは、社会的な成功を収めることにおいても重要な役割を果たします。メンタルをコントロールして、望む方向への行動力を高めることで社会的成功に近づいていきます。

でもFXでの成功には、社会的な成功よりももっと複雑な要素があります。一般的に良いとされていることがマイナスに働くからです。たとえば、プロスペクト理論など、普通の思考をしていてたどりつけない要素です。

ですから、FXで長期的に利益を上げられるようなメンタルを身につけれらるということは、一般社会で成功できる以上のメンタルを身につけているといっても過言ではないでしょう。ただし、ギャンブル的な取引を続けて、短期的に成功している神風トレーダーはこれには当たりません。

2-3.FXでメンタルを強化するトレーニングはあるか?

FXで、メンタルを強化するトレーニング方法はあるのでしょうか。そもそも、メンタルを強化していくには、自分自身の状態を客観的に見ることができなければ、対処のしようもありません。自分がどういうときに、どういう行動をしているのかは、自分ではなかなか見えないですし、見えなければ改善もできません。

ですから、メンタルを強化するには、今自分がどういう状況なのかを知ることが何より大切になります。FXや株などの取引において、トレード日誌を書くことを重要性を説く人が多くいます。実はこれは、自分の取引を客観的に見ることで、自分のメンタルが現在どのような状況なのかを把握することにつながっているのです。

たとえば、環境を変えたなら、環境をどう変えたかなども、トレード履歴と一緒に日誌につけておくと、自分がどういう環境のときに最も高いパフォーマンスを出せるのかも見えてきます。

3.おわりに|FXのメンタルに有効な本とは


FXのメンタルコントロールというと、即効性を求める人が多くいます。けれどメンタル強化というのは、習慣を作ることと同じことです。習慣を変えるには、繰り返し同じ行動をして、その行動を強化していかなければなりません。それは一朝一夕には、なかなか身につかないものです。

でも、一つの言葉、一つの概念が、人生を大きく変えることもあります。メンタルに関する、このような知見が詰まっている本に『ゾーン』という本があります。多くのトレーダーが、メンタル強化に役立てています。この記事で書いたことをもとに、この本を読むとあなたのメンタル強化に、きっと役立つことでしょう。


『 ゾーン — 相場心理学入門』|マーク・ダグラス(著)
ただ、ゾーンはかなり分厚い本で、読むのに苦労するかもしれません。また、何度も読むことで理解が深まってきます。
私自身は、ゾーンは本でも持っていますが、オーディオブックで繰り返し聞くことでゾーンのエッセンスを学びました。
あなたが本を読むのはちょっとしんどいなと感じたなら、ぜひオーディオブックをおすすめしたいですね。通勤時間や隙間時間などを利用して、手軽に学ぶことができます。
マーク・ダグラス/世良敬明 [オーディオブック] ゾーン~「勝つ」相場心理学入門 [オーディオブック] ゾーン~「勝つ」相場心理学入門