FXの口座開設のポイント4つ|初心者におすすめ口座や開設に必要なもの


あなたは、「初心者がFXの口座を開設するならどこがいい?」「FXで勝ちやすい口座はあるの?」「口座の解説方法について知りたい」なんて感じて、このページを開いたのかもしれません。あるいは、プロが使うような、おすすめのFX取引口座が知りたいと考えているのかしれませんね。

この記事では、様々なFX会社で取引口座を開いて、その使用感を試してきた著者がFXでおすすめの取引口座や口座の開設方法、そして将来的に、どのように口座を使っていけばいいかをレクチャーします。これからFXを始めたいと考えているなら、最初が肝心です。ぜひこの記事を参考に、口座を開設してみてください。

1.FXの口座開設|おすすめの口座のポイント4つ


おすすめのFXを紹介する前に、まず初心者が口座を開設する時に知っておきたいポイント5つをお伝えします。ネットには適当なことを書いて、口座開設に誘導する記事が溢れていますが、ここでは実際に何年もFXの取引をしてきた私が、客観性を持って口座選びのポイントをお伝えします。それぞれの口座には、メリットもデメリットもあります。それを理解した上で、FXの口座を選んで欲しいのです。

1-1.FXの口座のポイントはMT4に対応

FXを取引する上で、重要になるのがチャートです。チャートとは、値動きを時間軸に沿って表わしたグラフのようなものだと考えてください。チャートを見るには表示するためのソフトウェアが必要なのですが、このチャートソフトはどのFX会社で口座を開いても、大抵は提供されています。

けれど、あなたに伝えたいのは、世界標準と呼べるチャートソフトがあるのです。それが「MetaTrader 4」、通称MT4です。専業でFXを取引しているプロも、大抵はMT4を使っています。ですから、あなたがこれからFX口座を開きたいと考えているなら、MT4が提供されているFX会社を選ぶのが最善の選択になるでしょう。

もちろん、FXの手数料に当たるスプレッドが狭いFX会社で口座を開くというのも一つの考え方なのです。私も昔はそう考えていて、少しでもスプレッドが狭いFX会社を選択していました。けれど、MT4に対応しているFX会社で口座を開けば、MT4の画面から直接注文を出すこともできますし、最近はどのFX会社もスプレッドを狭めてきているので似たり寄ったりの状況です。ならば、最初からチャートソフトの最高峰であるMT4を使ってのトレードするのが上達の近道になるでしょう。

1-2.口座凍結をされない口座を選択する

超短期トレードを繰り返していたら、口座を凍結されたという話を聞いたことはないでしょうか。実はこれは本当にありうる話で、私の知り合いにも超短期売買を繰り返して口座凍結を食らった人がいます。

あるFX会社の規約には、このような規約がうたわれています。「過度の回転売買等不適切な取引であると当社が判断した場合、その他やむをえない事由が生じたものと判断した場合は、当社は直ちにお客様に本取引の新規取引及び本サービスを禁止することができるものとします。」

過度の回転売買等不適切な取引とは、具体的には何を指すのでしょうか。これについては、ユーザは何も知らされていません。つまり、不適切な行為とはそのFX会社の裁量で決められるということです。

もう一点、あなたにお伝えしておかなくてはいけないのは、世の中には、顧客が損をすることで儲けを出しているFX会社も存在するということです。こうしたFX会社は、ディーリングデスク方式(DD方式)で顧客の注文を裁いています。

例えば、FX会社が顧客の注文を受けて、実際にその取引を実施しようとすると、インターバンク市場に注文を出さなければなりません。しかし、DD方式では、インターバンク直結ではないので、顧客から受けた注文をインターバンク市場に流さないということもできます。どういうことかというと、顧客の注文が損失を出しそうな注文だと判断すれば、インターバンク市場に注文を流さないことで、顧客の損失分が丸々FX会社の儲けになるのです。

これを競馬にたとえてみましょう。あなたは、友人から1万円分の馬券を買ってほしいと頼まれました。けれど、その馬券がとても当たりそうにないと思ったとします。そこで、あなたは、その馬券を買わないことにしました。そして、案の定友人の予想は外れていました。そうなると、友人には「馬券買ったけど外れてたよ」と伝えることで、馬券を買うために預かった1万円は丸々あなたの懐に入るわけです。これと同じことができるのがDD方式です。

ですから、DD方式を採用しているFX会社は、意図的にスプレッドを広げて損切りさせて、その損失を丸々儲けにすることも理論的には可能です。そして、超短期売買で顧客に稼がれると、会社は損ばかりなので、理由をつけて口座を凍結することもやるかもしれません。けれど、証拠はないので、DD方式を採用する全てのFX会社がこういうことをしているとは言いません。あくまで理論的には、このような行為で、儲けを出すことができるということです。

けれど、DD方式にも利点があります。それはスプレッドを、狭くすることができるということです。顧客の注文がインターバンク市場に直結するノーディーリングデスク方式(NDD方式)では、スプレッドがインターバンク市場で決められてしまうので、スプレッドは比較的広めになります。

しかし、上記のような可能性がある以上、この記事では基本的にNDD方式を採用しているFX会社をおすすめしたいですね。NDD方式を採用しているFX会社は、手数料で稼いでいますから、顧客に儲けてもらい多く取引してもらうことで、自分の会社の売り上げを上げることを目指しています。ですから、ツールやセミナーが充実しているFX会社が多いです。

1-3.プロが使うFX口座とは?

プロのFXトレーダーは、どんなFX口座を使っているでしょうか。プロとしてFX取引をしている人は、やはり多くの場合、上記で紹介したMT4を使います。ですから、MT4上から直接取引できるFX会社を選ぶことが多いですね。けれど、プロは全員そうしてるわけではありません。

MT4はデモ口座を開いたりすることで、無料で手に入れることもできますから、MT4はデモ口座で使い実際に取引しているFX会社は別にしているというプロももちろんいます。けれど、注文がMT4と直結している方が圧倒的に便利だということはいうまでもありません。

また、ある時期に儲けを出していたトレーダーが、突如損失が重なりこれまでの儲けをすっ飛ばすという事例も見てきました。今思えば、こうしたトレーダーは、決まってDD方式を採用しているFX会社で取引していました。これは予想の範囲を出ませんが、FX会社で何か意図的な操作があった可能性もあります。そうした可能性が少しでもある限り、やはりプロにふさわしいFX口座はNDD方式を採用しているFX会社の口座だと考えます。

こうした条件をすべて満たしている会社は、日本国内のFX会社は非常に少ないです。まず、ほとんどの会社がDD方式を採用しているからです。
海外のFX会社に、上記の条件を満たしているものが多いです。その中でもおすすめなのが、香港をはじめロンドン、シドニー、オークランド、ドバイなどで金融事業をグローバル展開している「Hantec Group」の日本法人である、「外為ファイネスト」ですね。もちろん、MT4も提供されています。

また、アメリカ合衆国に本部を置く、Oando(オアンダ)の日本法人もおすすめです。もちろんMT4が使えますし、ツールも充実しています。オアンダに関しては、NDD方式とDD方式のハイブリッドという噂も一部ありますが、私自身も使っていて、そういう動きを感じたことは今のところありません。


1-4.FXと株式取引に対応している会社は有利?

あなたは、将来的には株式も取引したいと考えているかもしれません。そうなると、FXと株式の両方を取り扱っている会社を選択したいですよね。

確かに、一つの会社でFXと株式の両方が取引できると、資産管理の上でも便利です。こうした意味で、私もかつてはFXも株式もできる会社を選択していました。けれど、最近は、株式には株式に適した会社があり、FXにはFXに適した会社があると考えています。

ですから、今、FXをしたいのであれば、FXのことだけを考えてFXに特化した取引会社を選択するのがおすすめです。何かを初めるには、そのことだけに集中した方が、うまくいきやすいとあなたにはお伝えしたいです。

2.FXの口座開設に必要なもの


おすすめのFX会社を紹介する前に、FX口座を開くにはどのようにすればいいかや、口座開設に必要なものについてお伝えします。

2-1.FXの口座開設には審査がある

FXの口座開設にはネットを使えは、5分から10分もあれば事足ります。ただし、取引ができるようになるのは、FX会社の審査を通過し、あなたの手元に郵送でFXの取引パスワードが届いてからです。これはFX会社にもよりますが、1週間程度だと考えてください。

つまり、あなたがこれから特定の口座でFXをしよとすると、今から10分程度で住所などの入力作業を済ませて、1週間待てば取引できるようになるということです。手軽ですよね。

でも、「審査に通らなかったらどうなるの?」とあなたは思うかもしれませんね。FX会社が審査にかける時間は1~2営業日程度です。審査に受からなければ、当然取引を開始できません。しかし、審査に通るためのポイントはあります。それは、以下の5つのポイントです。

1.契約締結前交付書面などの必要事項に同意している
これは当然ですよね。FX会社が提示している同意事項に同意していないと、口座を開くことはできません。

2.過去に同じFX会社で口座を開設していないか
同じFX会社に、同じ名義で再び口座を作ることはできません。過去に口座を作っている場合、申請しても過去に作った口座で取引してくださいという連絡がくるだけです。

3.二十歳以上の国内在住者
あなたがまだ20歳未満なら、審査に落ちてしまう可能性はかなり高いです。基本的に、ここで足切りしているFX業者は多いです。また、国内のFX会社だと海外在住者を受けつけていないと考えた方が無難です。

4.本人であることに間違いはないか
当然、申請しているのが本人でなければ口座を開設することはできません。かつてFXの口座がマネーロンダリングの温床になっていたことがあり、FX会社はかなり気を使っているようです。そのため近年は、FXの口座開設においてもマイナンバーの提出が必須になっています。ここで気をつけたいのは、あなたが申告した住所や氏名と免許証などの本人確認書類に記載されている、住所と氏名がぴったり一致しているかどうかです。もし違っていると、審査で落とされると考えてください。

5.資金的な余裕
口座開設の際に、どのくらいの余裕資産があるかを記載する必要があります。この金額が低すぎると、投資をする資格がない人だと判断されて、審査に落ちてしまいます。ちなみに、たとえニートであっても十分な資産的余裕があれば、審査に落とされることはありません。一見、引きこもりでも、年間数千万稼ぐトレーダーはいくらでもいますから、無職であることは投資家である資格とは関係ないのです。

2-2.学生でもFXの口座開設はできる

20歳以上であれば、学生ということが理由で、FXの口座開設の審査で落とされることはないと考えていただいて結構です。とはいえ、あなたが20歳以下であれば、なかなか難しいと考えた方が良いでしょう。しかし、18歳以上であれば、SBIFXトレードで口座開設できたという事例もあるようです。

2-3.FXの口座開設に必要なもの

FXの口座開設は、ネットで申請すればものの数分で終わります。その時にどのFX会社で口座を作るにしても必要になるものがあります。それは、「本人確認書類 」と「マイナンバー 」です。

本人確認書類は運転免許証を、スマートフォンやデジタルカメラで撮影すればOKです。その際に、光が反射したり、写真や文字がぼやけないように気をつけましょう。また、裏面も撮影しておく必要があります。運転免許証を持っていない人は、健康保険証、パスポート、住民基本台帳カード、住民票と印鑑登録証明書などでも問題ありません。

3.最強なのは複数口座を使い分けること


正直にいえば、最強のFX口座なんてものは存在しません。それぞれのFX会社には、いいところも悪いところもあるからです。

たとえば、このFX会社はツールはイマイチだけど、ニュースが充実している、あるいはスプレッドは広いけれど、ツールが使いやすいなどです。そこで、おすすめしたいのは複数の口座を作って、それらを使い分けるということです。

3-1.手法によって複数口座を分ける

私の場合、手法によってFX会社の口座を分けています。なぜ手法によって口座を分けるのかというと、使っている手法がどれくらい稼げているのを把握しやすいからです。

たとえば、同じ金額の資金を別々の口座に入れて、同時期にそれぞれ違う手法で取引を始めます。そうすれば、どちらがより多くのパフォーマンスを出しているのかが簡単にわかります。

3-2.口座を開設するデメリットは?

口座を開設するデメリットは、ないと考えてもらって結構です。FXの場合、口座を維持するための手数料も基本的にかかりません。

あえて、デメリットらしきものを挙げると、入力したりするのが面倒なところでしょうか。また、免許証を撮影したり、マイナンバーを引っ張り出してくるのも億劫ですよね。

私のおすすめは、気になるFX会社があったら、まとめて口座開設することです。そうすれば、本人確認書の用意なども一度で済みますし、住所などをコピペすることで入力の手間も省けます。