CFDとは|取引時間や税金、FXや先物取引との違いとおすすめ証券会社


投資や金融の世界での、CFDとは、Contract for Difference(コントラクト・フォア・ディファレンス)の略で、直訳すると差金決済取引(さきんけっさいとりひき)です。差金決済取引とは、有価証券などの物質的なものを受け渡すことなく、売買での儲けや損失にあたるお金のやりとりだけで完了する取引を意味します。このような形態から、少ない資金で大きな投資ができたり、売りでも買いでも注文が出せたりするメリットがあります。

差金決済取引はFX(為替相場)などでも行われていますが、CFDという言葉を使うときは、差金決済取引のしくみを使って、世界中の金融商品に投資できるサービスのことを指しています。そして、CFD取引(ここでは証券会社などが提供するCFDのサービスのことをCFD取引と呼称します)は、最近国内で話題になっている投資の形態で、多くの投資家から注目を集めています。

この記事では、CFD取引の仕組みや取引時間、先物取引との違いなどについて解説します。また、CFD取引のデメリットや税金、そして取引口座を作るにあたっておすすめの証券会社も紹介。多くの利便性から、将来さらに伸びてくると考えられるCFD取引。CFD取引を始めるにしても、やらないにしても、この記事がその判断材料になってくれるとうれしいです。

1.CFD取引とは?FXのように株価指数や商品などを売買


CFD取引とは、簡単に言ってしまえば、比較的少ない資金で、世界の株価指数などの銘柄に投資できるサービスのことです。先に述べたようにFXと同じ仕組みを使っているので、取引手数料を無料にしてスプレッドを設けているケースが多いです。ですから、FXを取引したことがある方なら、非常にとっつきやすい投資対象になるでしょう。

まずこの章では、CFD取引の銘柄や取引時間、どれくらいの金額から投資できるのかや、先物取引との違いについて解説しながらそのしくみをお伝えします。

1-1.CFDの銘柄|米国や中国の株価指数や日経225

CFD取引では、世界中の様々な銘柄に投資できます。取り扱っている銘柄は、各証券会社で異なっていますが、CFD取引がもっと広まれば、その数も今後増えてくることが予想されます。

CFD取引の魅力は何といっても、手軽に世界の株価指数や商品に投資できるということです。日本株であれば、日本経済の成長が伴っていなければ、なかなか値上がりしませんが、世界中の銘柄に投資できるなら、選択肢は広がります。CFD取引では、以下のような銘柄を扱っている証券会社が多いです(注:各証券会社で取り扱い銘柄は異なります)。

株価指数CFD
日本 225 株価指数先物、米国工業 30 株価指数先物、米国 NDAQ100 株価指数先物、イギリス 100 株価指数先物、香港 50 株価指数先物など。

商品CFD
金、銀、銅、原油、小麦、大豆、トウモロコシなど

株式CFD
アマゾン、アップル、インテル、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレー、コカ・コーラ、ウォルト・ディズニー、マイクロソフト、アドビ・システムズなど

1-2.CFDの取引時間|ぼぼ24時間取引可能な銘柄も

CFD取引の取引時間は、一律ではなく銘柄によって異なっているので注意が必要です。また、各証券会社によっても違いがあります。ですから、詳細な時間は各証券会社でチェックしてもらうことにして、ここではわかりやすくイメージをつかんでいただくために、ざっくりとした形で説明します。

一例をあげると、米国の株価指数CFDであれば、平日の朝8時頃から翌日早朝まで取引できるところが多いです。つまり、平日ならほぼ24時間取引可能です。米国の個別株式CFDなら、基本的にアメリカの市場が開いている時間に取引することになります。ですから、日本時間の夜から早朝にかけてが取引時間です。

商品 CFD では、金、銀、原油ならほぼ 24 時間取引ができます。大豆や小麦なら、朝から深夜までの時間帯に取引可能です。

1-3.CFD取引と先物取引の違いと取引証拠金や手数料

ところで、先物取引とCFDは、何が違うのかと疑問に思われる方もいるかもしれません。同じ銘柄を扱っているのだから、そう感じるのも無理はありません。その違いがわかれば、CFD取引の優れた点がよくわかるので、ここで簡単に説明します。

まずCFD取引は先物取引に比べて、取引時間が長いです。銘柄によってはほぼ24時間取引ができます。また、多くの場合取引単位が小さく、取引証拠金(資金)が少なくても取引しやすいのです。たとえば、日経225先物を取引しようと思えば、約100万円程度の資金が必要です。それに対して、CFD取引なら2万円ほどあれば取引できてしまうのです(※証券会社にもよります)。

さらに、先物取引には色々とルールがあり、終了日までに必ずポジションを解消しなければならなかったりしますが、CFD取引なら、ずっと持っておくこともできます。また、CFD取引は多くの場合、取引手数料は無料です。その代わり、スプレッドが設定されています。

2.CFD 取引の4つのデメリット|危険性や落とし穴


CFD 取引のメリットは実はまだまだあるのですが、デメリットも紹介しておきましょう。CFD 取引には、危険や落とし穴があるのではないかと感じている人もいると思います。未知のもの対しては、それくらいの感覚を持っていたほうが安全です。ですから、この章では考えつく限りのCFD 取引デメリットを挙げてみましょう。

2-1.CFD 取引は危険?最大のリスクはレバレッジ

先に述べたように、CFD 取引はFXなどと同じ差金決済取引です。だから株式相場などよりも高いレバレッジがかけられます。レバレッジとは少ない資金でも、大きな投資ができるしくみのことです。レバレッジは自分で調整できるとはいえ、初心者は儲けに目がくらんで高いレバレッジをかけがちです。

もちろん高いレバレッジをかければ、大きな利益になる可能性もあります。しかしまだ慣れていない初心者が、あまりに高いレバレッジをかけるのは危険な行為だと考えます。実際FXで失敗する多くの人は、高いレバレッジをかけたことにより、早々と資金を失っています。

もちろん、レバレッジがあるからこそ、資金が少なくても有名な銘柄を運用できるメリットはあります。しかし、最初はなるべくならレバレッジを低く抑え、身の丈に合った銘柄から取引を始めることをおすすめしたいです。レバレッジをきかせればきかせるほど、ハイリスク、ハイリターンの投資になると考えてください。

2-2.CFD取引では銘柄数が多く情報が得にくい

証券会社によっては、CFD取引の銘柄は非常に多いです。ですから、どの銘柄に投資すればいいのか迷ってしまいがちです。

さらに、海外の銘柄だと情報を得るにも苦労します。外国語ができないなら、さらに情報が得にくい状況になるでしょう。CFD取引も国内株式などと同じで、なるべく自分が関心のある国や業界の銘柄を運用したほうが、利益が出やすいといえます。

2-3.CFDを扱っている証券会社が少ない

金融大国のイギリスなどではCFD取引はメジャーなものですが、日本では歴史が浅いです。そのため、まだCFD取引を扱っている証券会社が少ないのが現状です。取り扱っている会社が少ないということは、選択肢も狭まるということですから、これもデメリットに挙げられるかもしれません。

また、各業者間で銘柄の名称が違っていたり、取り扱っていない銘柄があったり、ルールがまちまちだったりすることもあります。そうした意味で、取引する前にその証券会社のCFDのルールや銘柄を確認しておくことが必要です。

2-4.CFDはオーバーナイト金利を取られる

基本的に買いポジションを翌日に持ち越した場合に、オーバーナイト金利と呼ばれる金利を払わなければなりません。逆に売りのポジションなら基本的に、金利を貰える側になります。FXでいえばスワップに相当するものです。

オーバーナイト金利の金額は、政策金利と証券会社が設定している金利で決まるので、口座を持っている証券会社によっても異なります。ただし、FXのスワップと同様に売買差益に比べると微々たるものなので、FXを経験したことがあるならそれほど気にはならないと思いますが、あまりにも長い期間保有するならやはりデメリットには違いありません。

3.CFD取引の配当金と税金


たとえば、株価指数CFDでは、日経225先物などを取引しているのだから、配当などはないと考える方もいるかもしれません。しかし、実は買いのポジションを持っていれば、通常は配当金もちゃんともらえます。

ただし、売りのポジションを持っていたら、逆に配当金を払わなければならないしくみになっています。配当金を貰うにしても、払うにしても、権利の確定日にその銘柄を所有している場合のみです。

ですから、権利確定日がいつなのかを、よくチェックしておく必要があります。配当権利落日や中配当権利落日と記載されることもあります。私はその日に売りを持ち越さないように、カレンダーにきちんと書き込んでいます。

また、CFD取引で得た利益は、雑所得として申告分離課税(税率20%)の対象になります。なお、サラリーマンの場合、20万円以上の年間利益なければ確定申告は特に必要ありません。

税金については、FXと同様だと考えていいでしょう。ただし、20万円以上というのはFXや先物取引など、他の雑所得の利益と合計した金額です。投資対象を複数持っている方は、この点に気をつけてください。

国税庁HP
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1500.htm

4.CFD取引口座はどこがいい?おすすめの証券会社


CFD取引を行うにあたり、どの証券会社を使うか悩む人が多いようです。私の場合、悩んで時間を取られるくらいなら、とりあえず口座を作って使ってみるのが早いと考えています。また、どの証券会社が最適なのかは、あなたがどの銘柄でどんな取引をしたいかによって変わってきます。

とにかく銘柄数が多いのがいいというのであれば、国内証券会社ではGMOクリック証券がおすすめになります。けれど、私の場合、銘柄のことを調べるのにも時間がかかるし、そこまでの数は必要ないと感じ、現在は東岳証券が使いやすいと感じています。

東岳証券の銘柄数は22銘柄と、個人的には丁度よく、老舗の証券会社なのでチャートなどのツールも揃っています。ちなみにSBI証券やマネックス証券、カブドットコム証券などの大手でも、CFDの銘柄数は4銘柄なので、東岳証券は現状CFDの銘柄数は多い部類に入ります。ただし、東岳証券はアマゾン、アップルなどの個別株式のCFDは扱っていません。こうした取引をしたいなら、やはりGMOクリック証券になるでしょうか。

まあ、証券会社に関しては好みもあるので、あなたがピンときた証券会社をとりあえず試してみることをおすすめします。それが最も時間の節約になる方法です。
なお、おすすめの東岳証券のCFDは以下から口座開設できます。


5.おわりに|CFD取引とFXの違い


CFD取引はFXと同じ差金決済取引ですが、この2つは何が違うのでしょうか? CFD取引を行うにあたり、重要なことでもあるので、最後に解説しておきます。

CFD 取引とFXとの違いで注意しておかなければならないのは、金利の考え方が逆になっていることです。
CFDのオーバーナイト金利は基本的に買いの場合支払うことになります。一方、FXのスワップは売りの場合支払います。こうした違いは把握しておきましょう。

また、レバレッジもFXが25倍に対して、CFD 取引では5~20倍と違いがあります。またFXは業者間で過当競争があったため、スプレッドの狭さもFXの方が多少有利になっています。

とはいえ、CFD 取引をすると投資の選択肢が一気に広がります。また、指標や原油などの価格に注目することで、FXなどの他の投資対象にも良い影響を与える可能性があります。これを機会に、ぜひあなたもCFD 取引を検討してみてはいかがでしょう。